この性能は捨てがたい
ゲーマーでなくても試したい「ゲーミングノートPC」のパーフェクトな実力
性能やデザイン、カスタマイズなどゲーム用ノートPCをゲーマーだけに独占させておくのはもったいない。非ゲーマーも注目すべきゲーム用ノートPCの実力とは?
あなたはこれまでの人生において、「Call of Duty」というゲームを一回もプレーしたことがないかもしれない。あるいは「Steam」ライブラリと聞いて、何か鉄道文学に関係するものかと思うかもしれない。だが、ここでは、そんなあなたに「ゲーム用ノートPC」(ゲーミングノートPC)がいかにパーフェクトなPCであるかをお伝えしたい。もちろん「ゲーミング」とうたうからには、ゲームに利用することを前提に設計されたマシンなのだ。しかし、たとえ真面目な仕事だけに用いるPCを必要としているにせよ、これらのマシンは十分賢明な選択となるかもしれない。
本稿で、ゲームをしない人々もゲーミングノートPCの購入を検討すべき理由について、詳しく見ていこう。
ユニークなデザインと高品質な作り
ゲーミングノートPCは、最先端の、あるいはどちらかといえば奇抜な外見のおかげで、ビジュアル的な特徴がはっきりとしている。その面でいえば、米DellのノートPC「ALIENWARE」シリーズが恐らく最も有名だろう。何しろステルス戦闘機ばりのルックスと、マルチゾーンLED照明システムが目を引く。一方、米ORIGIN PCや米Sager、カナダEurocom、米AVADirect Custom Computersなど、他のゲーミングノートPCは、光沢のある、しかしすっきりとしたラインと控えめなカラーで構成され、よりプロフェショナルな外観を持っている。いずれにしても、ビジュアルは多かれ少なかれ、ゲーミングノートPCの魅力の1つであることに間違いはない。
ゲーミングノートPCがもう1つ、一般消費者向けのノートPCより優れている点は、作りの良さだ。最先端の奇抜なデザインは通常、完璧なルックスを実現するために高品質な素材を使うことが必要になる。つや消しアルミニウム、マグネシウム合金、ラバー仕立ての“ソフトタッチ”サーフェスなどは、ゲーミングノートPCでしばしば用いられる素材だ。これらの素材は、ゲーミングノートPCを堅牢にするとともに、耐久性を向上させる。例えば、ソフトタッチのラバーサーフェスは、一般的なプラスチックサーフェスより耐摩耗性に優れているため、最近ではパームトップなどに多用されるようになった。また、アルミニウム製のカバーはプラスチック製のものより柔軟性があり、ディスプレーパネルの保護という面でも優れている。
端的にいえば、ゲーミングノートPCは堅牢なビジネスノートPCとほぼ同じ素材で作られているが、ビジネスノートPCのような退屈な見た目ではないということだ。
カスタマイズ
ゲーミングノートPCは消費者向けの標準的なノートPCより、カスタマイズの自由度や、ユーザー体験の面で優れている。ゲーミングノートPCはしばしば、プロセッサやメモリ、グラフィックスカードまで、フル構成可能なスペックを持っている。われわれはAVADirectの工場を見学し、メモリやストレージデバイスのブランドに至るまで、全てのノートPCが顧客の注文通りの仕様で、手作業によって組み立てられるさまを目の当たりにした。同社は、多くのモデルでカスタムペイントのオーダーも受けている。
ゲーミングノートPCのユーザー体験はまた、よりパーソナルな特性を目指す傾向にある。ゲーミングノートPCがカスタマイズ可能なLED照明を持っていることは珍しくない。ALIENWAREはそのパイオニアだ。ALIENWARE独自の「AlienFX」ライティングシステムは、幾つものゾーンに分かれ、異なる色の配列に設定できるようになっている。
オーディオとスピーカー
没入型のオーディオ体験は、ゲーミングの重要な要素だが、音楽や映画などでも同様に、あるいはそれ以上に価値のあるものだ。ゲーミングノートPCには大抵、有名ブランドのオーディオソリューションが用意されている。中国Lenovoが同社の「IdeaPad Y」シリーズに採用しているスピーカーは米JBL製、ALIENWAREは米Klipsch製、東芝は同社の「dynabook」にHarman/Kardon製を採用している。15.6インチ以上のゲーミングノートPCの中には、筐体の下に小さなサブウーファーをセットできるものもある。
つまり、オーディオに満足するためには、必ずしもスピーカーやヘッドフォンを持ち運ぶ必要がないということだ。さらに、こうしたパワフルなスピーカーを搭載したノートPCが1台あれば、話題になっているYouTubeの動画なども、部屋中のみんなで一緒に楽しむことができるだろう。
ポートと接続性
われわれは長年にわたって数百台のノートPCをレビューしてきたが、それらの中にあって、搭載されたポート数に不満を感じることが最も少ない機種が、ゲーミングノートPCである。ゲーマーたちは、マウスやストレージデバイス、複数のモニターなど、さまざまな外部デバイスを同時に接続できることを高く評価する。従って、彼らのコンピュータは、ほとんどのアクセサリーを接続することが可能なのだ。
パフォーマンス
ゲーム用に作られたノートPCは、何もショウで注目を集めるためだけのものではない。重い3Dタイトルをプレーするためには、ハイパフォーマンスなコンポーネントを組み込む必要がある。そうしたゲーミングノートPCの驚異的なパフォーマンスを測る尺度が、本体に組み込まれたグラフィックスカードだ。職場や家庭で動画を編集したり、YouTubeやVimeoなどの動画共有サイトに投稿したりするためにコード変換する必要があるときなど、処理時間を大幅に短縮できるパワフルな専用グラフィックスカードは欠かせない。エントリーレベルのゲーミングノートPCでさえ、そういった面から、一般消費者向けのノートPCよりはるかに高速化されているのだ。
パフォーマンスの強化は、グラフィックスカードにとどまらない。ゲーミングノートPCには、パワフルなグラフィックスカードにマッチする高性能なプロセッサ(一般にクアッドコア)と十分なメモリが搭載されている。また、アプリケーションやデータへのハイスピードアクセスを可能にする高速HDDや、より高速なSSDも組み込まれていたりする。
パフォーマンスを向上させるもう1つの要素が、冷却システムだ。ノートPCがパフォーマンスのピークレベルを5分間しか維持できず、熱ですぐにパフォーマンスが低下するようなら、ゲーマーたちは決して満足しないだろう。ゲーミングノートPCの冷却システムは、パフォーマンスを低下させることなく、フルロードで長時間、継続的に実行できるように設計されている。消費者向けノートPCもフルロードで継続的に実行できるかもしれないが、街中を走るロードカーがレースカーのように限られたコースをフルスロットルで走り抜けるようには設計されていないのと同じで、必ずしもゲーミングマシンのようにはいかない。
ゲーマーでない人々がゲーミングノートPCを購入することで得られる最大のメリットは、一般ユーザー向けのノートPCよりも、はるかに高性能なシステムを利用できるようになることだ。そしてもう1つのメリットは、処理性能が十分に高いため、より長期間にわたって使い続けることができる点だ。長い間、最新のアプリケーションを実行できる能力を失わないため、頻繁に新しい機種に買い替える必要がなくなるのである。
拡張性
さらにもう1つ、ゲーミングノートPCが一般ユーザー向けの標準的なノートPCより優位性を誇っている分野は、ユーザーによるアップグレードが可能な点だ。ゲーマーたちは一般ユーザーに比べると、ストレージを増設したり、パフォーマンスの改善に力を入れたりする傾向が強い。ゲーミングノートPCにとって、4つのメモリスロットと2台以上の内部ストレージドライブを持つのは、極めて普通のことだ。17.3インチの大型ゲーミングノートPCの中には、3台以上のストレージドライブを収納できるものさえある。
また、ゲーミングノートPCには通常、大きなアクセスパネルがあり、本体を分解せずに簡単にコンポーネントをアップグレードできるようになっている。一方、安価なノートPCや高価な小型軽量「Ultrabook」「MacBook」ですら、密封型の筐体設計(あるいは厳重なビス止め)で、ハードウェア内部にユーザーがアクセスするのを拒んでいる。もし最先端のパフォオーマンスを望みながらも、2年ごとに新しくノートPCを購入したいとは思わないのであれば、アップグレードの容易さは心に留めておくべき点である。
結論
ここまで、一般消費者向けのノートPCとゲーミングノートPCの特筆すべき違いについて、詳細に見てきた。わずかばかりの支出増で、ゲームプレーに興味のない人々にも得られる大きなメリットに光を当てた。特筆すべきパフォーマンス以外にも、ゲーミングノートPCは作りがしっかりとしており、魅力的なデザインやカスタマイズの容易さ、高品質なオーディオ性能など、さまざまな魅力にあふれている。これらのメリットを数え上げていけば、ゲーミングノートPCが真面目な仕事をするための選択肢としても、十分理にかなっていることは明らかだろう。
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