米IIAの分析予測リストを読む
2016年こそデータ分析に成功したい企業に贈る、5つのお約束(1/2 ページ)
2016年に分析プログラムを洗練させるための注意事項は何だろうか。本稿で紹介するリストに従えば、2016年に分析で成功を収められること請け合いだ。
米International Institute for Analytics(IIA)が毎年発表している2016年の分析予測リストには、新しいことが含まれている。IIAが最近開催したオンラインセミナーでは、同社のメンバーが、CIO(最高情報責任者)と分析リーダーをサポートするべく2016年の分析の優先事項リストも発表した。
2016年のデータ分析に関する5つの優先事項
米Cardinal Health、米JPMorgan Chase、米Nationwide Insuranceでの勤務経験があり、現在はIIAでリサーチ部門のトップを務める元分析専門官のダン・マジェストロ氏は次のように語る。「私たちは当社のネットワークにおける幅広い企業と話をし、2015年10月に開催した『CAOサミット』では参加者に意見を求めた。これは、業界がどこに向かい、どのように分析で最大の成功を収めるかについて、当社の考えと社外から得た情報を組み合わせた結果だ」
なぜ実施すべきことと曖昧な予測を一緒くたにするのだろうか。IIAで分析コンサルタントと研究員を兼任し、オンラインセミナーで進行役を務めたロバート・モリソン氏によると、分析は成熟が進んでいるという。「分析の成熟によって、私たちの優先事項は当然のことながら企業のビジネス面にかなり傾いており、分析がビジネスに直接作用するようにしている。優先事項のリストは、分析を使用する組織を作り、そのような組織を実現する能力を形成するためのものだ。これには、今日だけではなく、将来においても補強して確実に改善できるようにすることも含まれる」
IIAが発表した分析に関する5つの優先事項は以下の通りだ。
その1:分析を活用してビジネス戦略を策定する
企業は今もなお分析に必要な同意を得るのに苦戦しているとマジェストロ氏は指摘する。2016年、このような重要な分析努力は、戦略的なビジネスイニシアチブに直結する分析プロジェクトを優先すべきである。そうすることで、分析活動と分析管理者の重要性が高まるだろう。
企業の優先事項に合わせるだけでは不十分だ。CIOも戦略の策定や戦略計画のプロセスを分析に合わせなければならない。これも、分析のリーダーが苦労してきた分野である。マジェストロ氏と他のIIAの研究員は、この意見に賛同している。
米バブソン大学で情報技術と管理の特別教授を務め、IIAの共同創立者でもあるトム・ダベンポート氏は次のように述べている。「分析指向ではない上級管理職が、この大きな問題の原因であることを考慮しなければならない。上級管理職が分析指向であれば、このようなことを主張するだろう。『戦略は分析を用いて確認されるべきだ』と」
その2:企業内にある既存の分析力を利用する
分析能力のレベルが部門によって異なることは珍しくない。全ての部門で新たに分析能力の育成に取り組むのではなく、2016年におけるCIOの分析に関する優先事項リストには、社内に分散している人材の情報を収集して、全容を明らかにすることも含めるべきだ
例えば、金融機関では、データレイクとリアルタイム分析の構築において、サイバーセキュリティチームは他の部門のはるか先を行っている。「例えば、こうした能力を組み合わせて顧客の側で機能するようにしたい場合があるとしよう。ひょっとすると社内には既にすばらしい経験と前例があるかもしれない」とモリソン氏は言う。
社内の能力に頼ることは、調整や部門をまたぐ分析プロジェクトを促進できるリソースの良い活用で、ビジネスにとって重要なものとなり得る新しい洞察力を解放する可能性を秘めているとマジェストロ氏は言う。また、確立されているチームにも強い警告を発することができる。「所属部門に関係なく、リーダーは自分たちの重要性の強化と観点の拡大を享受するだろう」(マジェストロ氏)
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