仮想化時代の一押し技術【後編】
運用自動化にビッグデータ管理――IT管理者なら学んでおきたい技術
オンプレミスのデータセンターとクラウドサービスなど、複数のインフラを使い分ける企業は少なくない。さまざまなインフラを管理するために、IT管理者が優先して身に付けるべき技術とは。専門家が解説する。
仮想化技術は進化を続けており、インフラに変化をもたらし続けている。変わり続けるインフラを効率的に管理するためには、IT管理者はどのような技術を学ぶ必要があるのか。前編「Docker、ハイブリッドクラウド、Ansible――IT管理者なら知っておきたい技術」に引き続き複数の専門家に、仮想化技術を中心に注目の技術を聞いた。
運用自動化が重要に 「クラウド選びのための仮想化選び」も大切
仮想化技術は、もはや単体ではあまり“売り物”にならない。オンプレミスのインフラに関する知識など、これまでのスキルは依然としてIT管理者に必要だ。それと同時に、プラスアルファのスキルがあれば強みとなる。
インフラの運用自動化も注目に値する。Microsoftの「PowerShell」やVMwareの「PowerCLI」といったCLI(コマンドラインインタフェース)を使ってスクリプトを作成したり、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)を使ったりできるIT管理者は、インフラの運用を自動化し、容易に管理できるようになる。特にPowerShellやPowerCLIのスキルは、各ベンダーのシステムに転用しやすいスキルのため、IT管理者の就業にも役立つ。
アプリケーションをデプロイ(展開)するインフラとして、クラウドサービスを優先して採用する「クラウドファースト」戦略を進める企業は少なくない。IT管理者がサーバ仮想化製品としてVMwareの「vSphere」と、Microsoftの「Hyper-V」のどちらを利用するかは、クラウドサービスを選ぶときの判断要素の一つとなる。(仮想化技術や「Linux」専門家のスチュアート・バーンズ氏談)
ビッグデータ管理のニーズが高まる
アプリケーションは仮想マシン(VM)でもコンテナでも稼働するし、クラウドサービスでもオンプレミスのインフラでも稼働する。IT管理者は複数のインフラを構築したり、管理したりする必要がある。同時にパフォーマンスやコストの面で、アプリケーションをどこに配置するのが最適かを適切に判断しなければならない。
バックアップや移行が難しい膨大なデータ(ビッグデータ)を扱うスキルも必要性が高まりつつある。大量のデータはインフラの更新を遅らせたり、インフラに制約をもたらしたりすることがあるためだ。(ITアーキテクト兼インストラクターのブライアン・キルシュ氏談)
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