USBメモリの管理に役立つWindows環境向け製品
USBメモリ経由の情報流出を防ぐには
不正な情報転送を防ぐため、USBメモリを管理する手段にはどんなものがあるだろうか。
TechTargetの読者から「USBメモリを管理するためのWindows保護措置にはどんなものがあるのか。携帯メディアから、あるいは携帯メディアへの不正な情報転送を防ぎたい」という質問が寄せられた。
このテーマは単純には解決できない。USBメモリは実質的に締め出せないものであり、大きなリスクでもあるからだ。低価格の記録媒体であるため、テラバイト級の情報を持ち去ることも簡単にできてしまう。WindowsでUSBを無効にする方法を試してもいいが、そうすると多数の正規利用が妨げられ、ユーザーは代わりの方法を模索する。
USBメモリの管理に役立つ市販の製品は無数にある。こうした製品ではUSBポートを無効にしたり、選択したものだけを有効にしたり、USBメモリとPCとの間でやりとりされたファイルのログを記録したりできる。
製品の多くは、必要に応じて電子メール、インスタントメッセージング(IM)、Web利用についての情報を提供・監視できる大型スイート製品に組み込まれている。ソフトウェアを利用する場合には、法務部門が許可を出し、会社にデータ収集の権利があることを明記するログインバナーを確認する必要がある。この種のデータ監視について定めた法律は州によって、また国によって異なることにも留意しなければならない。欧州連合(EU)には非常に厳格なプライバシー保護法があり、EUで営業する場合やEU国籍の従業員を採用する場合は、この法律に抵触しないことを確認した方がいいだろう。
こうした問題への対応を支援してくれる製品を以下に幾つか挙げるが、すべてを網羅したものではない。リストアップした目的はどんな選択肢があるかを紹介することのみにあり、ここに挙げた個々の製品を推奨する意図はない。
まずはRaytheon(旧Oakley Networks)の「SureView」というユーザー監視製品がある。この製品をワークステーションにインストールすると、どのファイルをUSBメモリに転送したかも含め、ユーザーの行動の多数の側面を監視できる。
SpecterSoftの「SpectorPro」もSureViewに似た製品で、USBメモリの利用を含むユーザーの行動について情報を収集する。
セキュリティ専用製品からオールラウンドのIT製品に目を向けると、BigFixのような設定管理製品のメーカーがある。BigFixの製品にはソフトウェアとシステムインベントリ、両方のリポートを管理する機能があり、使用を許可するUSBメモリを管理できる。設定管理製品のベンダーはほかにも数社あり、管理やリポートのレベルはそれぞれ異なる。
標準的なデスクトップセキュリティ製品のメーカーとしてはSymantecとMcAfeeがUSBメモリの管理製品を提供している。Symantecのデバイス管理機能は、ウイルス対策、ファイアウォール、HIDSを統合したSymantec Endpoint Protectionに組み込まれている。
最後に、ノートPCが社内全体に普及している環境で、重要な情報が保存されたノートPCをオフィスの外に持ち出すのは簡単かつ一般的に行われていることを銘記しておく。つまりHDDのデータが簡単に大量コピーされてしまい、ディスク全体が暗号化されていない限りOSが完全にバイパスされてしまう可能性があるということだ。
コンピュータを紛失したり、盗まれたりすればリスクは相当大きい。あるいは、内部の悪意を持った人間がノートPCを自宅に持ち帰り、ネットワーク共有を介してファイルをすべて意のままにコピーすることもできる。悪意を持った人物がデータを盗む手段は多数あり、別の手段を放置したまま1つの手段を食い止めるために多額の資金と労力を費やしてもほとんど意味はない。
本稿筆者のトム・チミエラルスキ氏はストレージサービスプロバイダーのGlassHouse Technologiesで上級コンサルタントを務めている。
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