2012年03月05日 09時00分 UPDATE
特集/連載

ARMサーバ入門【後編】発展途上のサーバ用ARMプロセッサ 導入前に理解すべきポイント

拡張性に優れたARMプロセッサ。急速に進歩する一方、現時点での導入には幾つかの制約を理解しておくことが重要だ。同技術のデメリットと今後の展望を解説する。

[Brien Posey,TechTarget]

 前回の「消費電力をIAサーバ比90%削減するARMサーバの可能性」に続き、現時点でのARMサーバのメリットと限界について解説する。

 ARMプロセッサの各コアの純粋な処理能力は、従来のIntelチップやAMDチップよりも低いが、電力・冷却要求が低いおかげで、従来型プロセッサでは不可能なレベルのサーバ拡張性を実現できる。例えば、米Tileraの「TILE-Gx」プロセッサファミリーでは、1個のチップに16〜100個のコアを搭載できる。

 しかも、1台のサーバに多数のプロセッサを組み込むことが可能だ。例えば、米SeaMicroの「SeaMicro SM10000-64-HD」には数十個のIntel Atomプロセッサが組み込まれ、1台のシャーシで768個のコアを提供する。2個の8コア(あるいは12コア)プロセッサを搭載した標準的な1Uラックサーバとは大きな違いだ。理想的なケースでは、SeaMicro SM10000-64-HDのようなシステムは1台で60台の従来型サーバを置き換え、消費電力とシステムの重量を4分の1に、設置スペースを6分の1に削減できる。

ARMプロセッサはまだ発展途上

 しかし注文書を送るのはまだ早い。ARM技術は急速に進歩しているが、まだ十分に成熟しているとはいえないからだ(関連記事:ARMアーキテクチャはどのように進化してきたのか?)。次のIT機器更新計画にARMサーバを含める前に、現時点での制約を理解しておくことが重要だ。

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news051.jpg

「SATORI」が機能アップデート、シナリオ機能を強化
SATORIはマーケティングオートメーションツール「SATORI」の機能アップデートを発表した。

news012.jpg

AIで社会課題を抽出して国会議員に届けてみた結果――東大・電通PR・ホットリンク調べ
国会議員の政策策定にもAIを活用する日がくるかもしれません。

news028.jpg

電通が分類する30の「メディアライフスタイル」はなぜ生まれたのか、ここから何が見えてくるのか
電通メディアイノベーションラボが類型化する30の「メディアライフスタイル」。これによ...