手元のAndroidを“業務仕様”に変える
Androidで「Microsoft Office」を使える確実な方法
Android端末は、業務で使うには少々頼りない――こう考える企業は多いかもしれない。だが市場を見渡すと、十分かどうかはともかく、Androidを“業務仕様”に変える手段は充実しつつある。
Android搭載のスマートフォンやタブレットから日頃業務で利用しているアプリケーションを利用できるようにするのは、他のモバイル端末を業務インフラと連携させるのとは事情が異なる。それでも、適切な業務用のモバイルアプリをインストールすれば、Android端末を立派なビジネスツールに変えることができる。
Androidスマートフォン/タブレットをビジネスアプリケーションと容易に統合できるかどうかは、どのアプリを採用するかによって変わってくる。会社で既に米Googleのアプリを使っていれば、話は簡単だ。Androidは、GmailやGoogle DriveといったGoogleのアプリと標準でデータ連係できるからだ。ただし、ドキュメントの作成や編集、スプレッドシートを使った計算処理など、一般的な事務作業に米Microsoftの「Microsoft Office」を使っている多くの企業にとって、Androidスマートフォン/タブレットの利用には多少苦労が伴う。
AndroidでMicrosoft Officeを使う
職場で「Microsoft Office 365」のサブスクリプションを購入している場合は、Android版のMicrosoft Officeアプリである「Office Mobile for Office 365」(以下、Office Mobile)が利用できる。ただし、Android端末でOffice Mobileを利用する場合、Office 365の機能を完璧にサポートしているわけではない。Office Mobileでは、Office 365で作成したドキュメントを読むことは難なくできるが、編集はうまくできないことがある。
Androidスマートフォン/タブレットでMicrosoft Officeドキュメントを編集する際には、米Googleの「Quickoffice」や米Mobile Systemsの「OfficeSuite Pro」といったモバイルオフィススイートが代替策となる。OfficeSuite Proは、豊富なテンプレートも利用可能だ。
システム、メール、ファイルへのアクセス
Android端末で仕事をこなしたいユーザーに必要なのは、もちろんオフィススイートだけではない。独SAPの業務アプリ群「SAP Business Suite」も、多くの企業で採用されている重要な要素だ。Google Playでは、独ISEC7の「ISEC7 Mobility for SAP」など、SAPにアクセスするためのアプリが幾つか提供されている。こうしたアプリを使えば、ユーザーはSAP Business Suiteに、オンラインでもオフラインでもアクセスできる。
一方、メールについては、Microsoftのメールサーバ「Microsoft Exchange Server」の同期機能「Exchange ActiveSync」を利用したり、モバイルデバイス管理(MDM)システムのメール設定配布機能を使ったりすることで、従業員のAndroidスマートフォン/タブレットから会社のメールアドレスのメールを利用できるようになる。またGoogle Playには、米Novellのメールサーバ「Novell GroupWise」へ接続できる米Ghost Pattern Softwareの「GW Mail」など、メールへアクセスするためのメールクライアントが他にもある。会社で使っているメールサーバに対応するメールクライアントがなければ、Webメールを利用する方法もある。
最後に大事なことをもう1つ。企業ならば必ず、社内のサーバにあるファイルにアクセスしなければならない状況に遭遇するだろう。その場合に役立つのが、「Box」「Dropbox」「SkyDrive」「Google Drive」といったオンラインストレージサービスだ。
こうしたコンシューマー向けサービスの他に、企業にとってはNovellの「Novell Filr」などの企業向けサービスも選択肢となる。例えばNovell Filrは、端末のアプリから社内のサーバに保存されているファイルへアクセスできる。Novell Filrは、NovellのサーバOS「Novell Open Enterprise Server」だけでなく、Microsoftの「Windows Server 2003」および「Windows Server 2008 R2」でも利用できる。
Novell Filrには厳格なポリシーを定義できるという特徴もある。例えば、Novell Filrを使ってファイルを参照することはできても、端末にファイルをダウンロードできないように設定することも可能だ。
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