プライバシーを守るAppleの姿勢も強調
「iPhone SE」と9.7インチ「iPad Pro」の登場を悔しがる人々の本音(1/2 ページ)
Appleが3月21日(米国時間)に発表した「iPad Pro」の新モデルと「iPhone SE」は、既に「iPad」と「iPhone」を所有しているオーナーたちを悔しがらせているというが、はたして、それほどの“モノ”だろうか?
3月21日にAppleが開催した特別イベントは、いつもと同じスタイルでスタートした。CEOのティム・クック氏は、「iPhone」「iPad」「Apple Watch」など、Appleの創業以来40年間の数々の成功を振り返り、今回の発表への期待をかき立てた。続いてクック氏は、iPhoneのセキュリティロック解除への協力を求める米連邦捜査局(FBI)の要請をAppleが拒否したことをめぐって最近論争が繰り広げられていることを受け、「Appleは、iPhoneを皆さんのために、顧客のために作った。iPhoneは極めてパーソナルな端末であることを認識している。多くの人にとって、iPhoneは身体の延長のようなものだ」と述べた。
小さいことは回帰ではない。新しいことだ
Appleが最も懸念していることは明らかだ。それは、FBIなどの連邦政府機関がiPhone内部に保存した犯罪者の個人データにアクセスできるように、iOSのセキュリティ機能を回避できるバックドアをAppleが作成したら、ハッカーがそれを悪用し、10億人以上のユーザーのプライバシーを危険にさらすことは避けられないことだ。「Appleは1カ月前に、全米国民に向けてこの議論に加わるよう呼び掛けた。なぜなら、この問題は、国民として自分たちのデータと自分たちのプライバシーに対して、政府がどれだけの権限を持つべきかを決める機会だからだ」(クック氏)
その後、クック氏は、話題をプライバシーの尊重と保護から、環境の尊重と保護に切り替えた。Appleの環境、政策、社会イニシアチブ担当副社長を務めるリサ・ジャクソン氏は、Appleが運営する全世界にある施設の93%は、再生可能エネルギーで電力を供給している。中でも米国と中国では100%の施設がそうなっていると強調した。Appleは同様に、Apple製品の再利用とリサイクルについても、極めて先進的な施策を講じている。ジャクソン氏はその例として、ロボットの「Liam」を紹介した。Liamは不要になったiPhoneを個々の部品に分解し、それらの部品からリサイクル用に素材を抽出する。また、新しい「Apple Renew」プログラムにより、個人ユーザーは、エレクトロニクス製品を処理する設備がない可能性もある地域のリサイクルセンターを探す代わりに、使い終わったApple製品をリサイクル用にAppleに直接送付できるようになった。
3月21日のイベントで“最大”のニュースだったのは、もちろん新しい小型のiPadとiPhoneの発表だった。
AppleはiPad Proでは初代の12.9型ディスプレイ搭載モデル「12.9インチiPad Pro」に加えて、新たに9.7型ディスプレイ搭載モデル「9.7インチiPad Pro」を用意した。12.9インチiPad ProのWi-Fiモデルで重さが713グラムであるのに対し、9.7インチiPad ProでWi-Fiモデルは437グラムにとどまる。9.7インチiPad Proのディスプレイが小さいだけに解像度も少し低く、2048×1536ピクセルとなっている。12.9インチiPad Proは2732×2048ピクセルだ。
どちらのモデルもM9コプロセッサ内蔵のAppleのA9Xチップを搭載するが、9.7インチiPad Proはリアカメラとして4K(3840×2160ピクセル)ビデオ撮影が可能な1200万画素のiSightカメラを備えているのに対し、12.9インチiPad ProのiSightカメラは800万画素で、ビデオ撮影も1080pまでしか対応していない。9.7インチiPad Proは前面のFaceTime HDカメラも500万画素あるが、12.9インチiPad Proでは120万画素にとどまる。
バッテリーを見ると、9.7インチiPad Proは27.5Wh、12.9インチiPad Proは38.5Whのリチウムポリマーバッテリーを内蔵している。だが、画面サイズが小さいと消費電力も低いことから、両モデルのバッテリー持続時間は同程度となっている。
Appleは9.7インチiPad Proでも12.9インチiPad Proでも、Wi-Fiモデルでは同じストレージ容量の機種を用意している(32GB、128GB、256GB)。だが、Wi-Fi+Cellularモデルでは、9.7インチiPad Proはこの3機種があるが、12.9インチiPad Proは32GB版がない。カラーバリエーションに関しても、9.7インチiPad Proは12.9インチiPad Proと同じシルバー、ゴールド、スペースグレイに加えて、ローズゴールドを用意している。
併せて読みたいお勧め記事
新世代iPad ProとiPhone SEに対するユーザーの期待
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[フォーティネットジャパン合同会社] 複雑化しがちな「SASE運用」 IT・医療・金融などの事例に見る導入成功の秘訣 -
製品資料
[フォーティネットジャパン合同会社] 「SD-WAN」導入で失敗しないための5つの重要事項 -
技術文書・技術解説
[フォーティネットジャパン合同会社] VPNの代替候補「ZTNA」を理解できるようになる“3大要素”とは? -
事例
[フォーティネットジャパン合同会社] すぐ分かる「SD-WAN」選定のポイント 成功企業はどんな成果を出した? -
製品資料
[SCSK株式会社] 「Dropbox」管理・運用の困りごと解決ガイド
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
2
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
3
「IoT通信環境の構築・運用」に関するアンケート
-
4
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
5
IT製品の導入に関するアンケート「セキュリティ」編
-
6
みずほ証券が「液冷サーバ」を採用 1日3.6億件の計算を支えるための要件
-
7
SAP導入後も残る“Excel依存” 京急電鉄は「kintone」でどう解消した?
-
8
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
9
「有線LAN環境」に関するアンケート
-
10
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
7
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー