課題解決ナビ
社内に散在するデータを連携させ、活用できるようにしたい
データが複数システムに散在し、データ形式もシステムによってバラバラ――。こうした状況下で効果的なデータ活用を進めるのに不可欠なのがデータ連携だ。その具体策とは?
システムのサイロ化が進んだ結果、さまざまな業務データが複数のシステムに点在している企業は少なくない。こうした状況では、データ更新などのメンテナンスが大変になるだけでなく、複数種類のデータを組み合わせて活用するのが難しくなる。
本来であれば1つのデータベースに統合し、あらゆるデータをシームレスに利用可能にすることが望ましい。だが、そのために全てのシステムを停止し、再構築するのはリスクが大きい。現実的な解決策となるのが、システムに大規模な改修を加えることなく、データを連携させる仕組みの構築だ。データ連携を支援するさまざまな製品、技術の具体例を紹介しよう。
解決策1:EAIの導入
複数システムの連携を目的にしたデータ連携を実現するのが、「Enterprise Application Integration(EAI)」製品である。事前設定したルールに基づき、データ形式を高速変換して連携先のシステムへ渡す。「SAP ERP」など多くの企業で使われているパッケージ製品向けには、連携に必要なルールがあらかじめ用意されているケースが多い。サービス指向アーキテクチャ(SOA)の主要技術である「エンタープライズサービスバス(ESB)」は、EAIの発展形だと捉えることもできる。
解決策2:ETLの導入
データウェアハウスやデータマートの構築など、業務システムから生じる大量のデータを他のシステムへ登録するのに役立つのが、データをExtract(抽出)、Transform(変換・加工)、Loading(格納)する「ETL」製品である。さまざまなソースからデータを抽出し、不要なデータを排除したり、データ形式を統一したりするクレンジング処理を施し、データを活用しやすくする。リアルタイム性が求められるEAIに対してETLはバッチ処理が中心となるが、両者の技術的な差異は縮小しつつある。
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解決策3:データベース用レプリケーションツールの応用
あるシステムのデータベースを更新したとき、変更内容を他のシステムのデータベースへ即座に反映できる「データベース用レプリケーション」をデータ連携の手段として活用する動きがある。処理速度の改善が進んでおり、現在ではほぼ瞬時のレプリケーションが可能だ。データベース構造を再構成することなくデータ連携ができる。データ形式の変換が不要な場合、既存のシステムに手を加えることができない場合などに有効だろう。
解決策4:マスターデータ管理(MDM)の導入
複数システムのデータを連携させて活用しやすくするためには、データ形式を共通化することが必要だ。そこで役立つのが、マスターデータを一元管理する「マスターデータ管理(MDM)」製品である。単一のリポジトリ(マスターデータの保管領域)にマスターデータを集約し、データ形式を統一した上で各システムのデータベースに配信することでデータを連携しやすくする。
それぞれの製品の詳細については、TechTargetジャパンの関連記事を参照いただきたい。
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