ストレージ容量、写真の閲覧機能、利用料金などを比較
ずっと使いたい「クラウドストレージ」5選 無料でどこまでできる?
今や身近なツールとなったクラウドストレージ。場所を問わずアクセス可能で、家族や友人、同僚とファイルや画像を簡単に共有できるなど一度利用すると手放せなくなる。特に人気の高いサービス5種を比較してみた。
今では信じられないことだが、かつてはフロッピーディスクにコンピュータのデータファイルを保存していた。だが、現在はあらゆるファイルがクラウドに存在し、どのデバイスからでもアクセスできるようになっている。
全てのクラウドプラットフォームが同じように構築されているわけではない。そのため、自分のニーズに最適なクラウドストレージサービスを選ぶことが大切だ。提供されるものはクラウドストレージサービスによって異なる。例えば、ストレージの容量、写真の閲覧機能、コラボレーションツールなどがある。本稿では、あなたの用途に最適なサービスを理解できるよう人気の高いクラウドストレージサービスを検証する。
Dropbox
2Gバイトまで無料、1Tバイトの容量が使える「Dropbox Pro」は月額9.99ドルで利用可能(日本円の価格は1200円)。
多くの人にとって、Dropboxが最初に思い浮かぶオンラインストレージの選択肢であることは間違いない。その理由はとても役に立つという正当なものだ。
Dropboxは米Googleの「Android」搭載端末、米Appleの「iPhone」と「iPad」、カナダBlackBerryの「BlackBerry」、米Amazonの「Kindle Fire」で利用できる(残念ながら、米Microsoftの「Windows Phone」には対応していない)。アプリはシンプルで使いやすい。統合ファイルビュワー以外に余計なものはない。ファイルに印を付けると、クラウドのデータに接続していなくてもオフラインでファイルを閲覧できる。ファイルはメール、米Facebookの「Facebook」、米Twitterの「Twitter」で共有することができる。また、互換性のあるアプリから開いたり、印刷したりすることも可能だ。
デバイスのパスワード同期のために、バックエンドでDropboxを利用しているアプリを使っている場合、Dropboxは必須になるかもしれない。このようなアプリの例には、カナダAgileBitsの「1Password」がある。
Dropboxを使用する最大のメリットの1つは、友人にDropboxを紹介すると大容量の追加ストレージを得られることだ。だが、全ての友人が既にDropboxを使っている場合もあるだろう。そのため、これはメリットにならない可能性もある。それでもDropboxは使いやすく、クラウドストレージサービスの選択肢としては十分あり得る。モバイルアプリにはもう少し機能が追加されると便利だが、特筆すべき欠点はない。
Googleドライブ
15Gバイトまで無料、100Gバイトまでは月額1.99ドル、1Tバイトまでは月額9.99ドル、30Tバイトまでは月額299.99ドルだ。
Googleの「Gmail」を使っている場合、「Googleドライブ」のアカウントは既に持っている。そのため、知らないうちにGoogleドライブ使っている可能性がある。Googleドライブは、Gmailの受信トレイ(添付ファイル)とGoogleドライブにアップロードしたドキュメントや写真との間で容量を共有するクラウドストレージサービスだ。Googleドライブの良い点は、Googleドキュメント/スプレッドシート/スライドで作成したドキュメントと2048x2048ピクセルより小さい画像は保存しても、ストレージの容量に影響しないことだ。
本稿で紹介している他のクラウドストレージアプリと同様に、Googleドライブのモバイルアプリは各種プラットフォームで利用できる。具体的には、Android、iPhoneとiPad、Microsoftの「Windows PC」、Appleの「Mac」だ。アプリにはギャラリー表示オプションとリスト表示オプションがある。画面上の「i」という情報アイコンをタップすると、小さなプレビューウィンドウが表示される。また、「リンクを共有」「削除」「移動」「印刷」「スターを外す」「名前を変更」「ファイルを送信」「リンクを取得」というオプションが表示される。インターネットに接続できない場合、デバイス上で作業を続行することができる。また、ファイルの最終変更日時を確認することも可能だ。
Googleドライブアプリの優れた機能の1つに、特定のファイルに対してアクセス権を持っている人を確認できる機能がある。編集権限があるかどうかも確認できる。リンクの共有はオン/オフを切り替えることが可能だ。また、ドキュメントへのリンクを保持しているユーザーやグループにアクセスを制限できる。ファイルの編集が必要な場合は、デバイスにインストールされている互換性のあるアプリでファイルを開くこともできる。
Googleドライブの長所が、Googleアカウントを持っていれば登録手続きが不要であることは言うまでもない。大容量のストレージが無料で手に入るという長所もある。Dropboxのようなフォトビューはない。だが、機能に関しては同等のものが提供されている。
Microsoft OneDrive
15Gバイトまで無料、100Gバイトまでは月額1.99ドル(日本円の価格は190円)、1Tバイト(Office 365含む)までは月額6.99ドル(「Office 365 Solo」を含む日本円の価格は1274円)。
Microsoftアカウントを持っているか、「Outlook.com」を使っている場合は、登録手続きを行わなくても「Microsoft OneDrive」にアクセスできる可能性がある。Googleドライブと同様、OneDriveでは15Gバイトのストレージが無料で利用できる。さらに友人にOneDriveを紹介するか、モバイルデバイスで自動カメラバックアップをオンにすると追加のストレージを入手できる。
現在、OneDriveのモバイルアプリには必要最小限の機能しかない。「ファイル」「写真」「最近使ったドキュメント」「共有」を選択できる程度だ。個別のファイルや写真を選択すると、幾つかの操作を実行できる。具体的には、他のユーザーと共有、削除、別のフォルダーに移動、ダウンロード、別のアプリで開いたりすることが可能だ。
Appleデバイスでは、OneDriveは「Office for iPad」と密接に関連付けられている。そのため、iOS 版の「Microsoft Word」「Excel」「PowerPoint」で作成または編集したファイルの管理には、OneDriveが最適だろう。
OneDriveの宣伝文句にうそ偽りはない。他のMicrsoftのサービスを使っている人にとって特に役立つ選択肢となるのは間違いない。また、追加の容量が必要な場合は、さらに魅力的な選択肢となるだろう。というのも、月額6.99ドルのプランではOffice 365をフルに使うことができるからだ。
Box
10Gバイトまで無料、100Gバイトまでは月額10ドル(日本円の価格は600円)、Businessプラン(日本円の価格は1800円)およびEnterpriseプランも利用可能だ。
「Box」(旧称、Box.net)には、モバイルデバイスからファイルにアクセスするときに、多くのメリットがある。他社のサービスと同様に、BoxではWindowsとMacのデスクトップにあるファイルが全てバックアップされる。
Boxが真価を発揮するのは、データ共有と共同作業だ。新しくファイルが追加されたり、共有フォルダにあるファイルが変更されたときには、更新のフィードが表示される。また、モバイルアプリからメールでリンクを送るだけでフォルダを共有できる。
Boxは1000以上ものモバイルアプリに統合されている。そのため、ファイルを簡単に編集して、1つの場所にまとめて保存することができる。共有フォルダに設定できるオプションのパスコードと個々のアクセス許可によって、全てのファイルのセキュリティが確保される。
モバイルデバイスからもファイルにアクセスできる。それには、Boxのモバイル版Webサイトを使うか、プラットフォーム固有のアプリをダウンロードする必要がある。Boxアプリは、iPhone/iPad、Android、Windows Phone、BlackBerryに対応したバージョンが提供されている。ファイルビュワーは非常に優れている。Boxアプリから動画のファイルをプレビューしたり、デバイスにインストールされている他の動画再生アプリでファイルを開くことが可能だ。ファイルにはコメントを追加できる(ビジネスで共同作業を行う場合は特に重宝するだろう)。また、ファイルは名前を変更したり、移動/コピー/削除できる。
Boxの機能は定期的に新しいものが追加されて向上している。Dropboxより柔軟性の高いアプリを必要とするか、皆と一緒が嫌だという場合は、Boxの使用を検討する価値は十分ある。また、個人アカウントで利用できる無料ストレージの容量はDropboxの5倍だ。できる限りコストを抑えたい人にもお勧めだ。
Amazon Cloud Drive
5Gバイトまで無料、20Gバイトまで年額10ドル(日本円の価格は800円)というプランから、1000Gバイトまで年額500ドル(日本円の価格は4万円)というプランがある。Amazonプライム会員、Amazonの「Fire Phone」ユーザー、Kindle Fireタブレットユーザーは写真のストレージ容量が無制限。
Amazon Cloud Driveの写真ストレージ機能は特に堅牢だ。スマートフォンから写真を削除しても、無料のCloud DriveのiOSアプリとAndoridアプリを使えば削除した写真にアクセスできる。写真は自動でクラウドにバックアップされるため、スマートフォンやタブレットを紛失しても、写真が消失する心配は全くない。タイムライン機能により、探しているものを素早く簡単に見つけられる。必要な操作は、画面の右側を上下にスワイプするだけだ。タブレットを縦モードにするとグリッド表示になる。横向きにすると美しいタイル表示になる。タイル表示は、お気に入りの写真を友人や家族と一緒に見るのに最適だ。
現在、モバイルデバイスからCloud Driveに保存されているドキュメントに完全にアクセスできる方法はない。Webブラウザを使って、Cloud DriveのWebサイトにアクセスしてスプレッドシートを閲覧することはできる。だが、オリジナルのファイルを「GoodReader」、Appleの「Pages」や「Numbers」といった他のアプリにダウンロードすることはできない。
将来的には完全なCloud Driveアプリが提供されることを期待したい。それまでの間、Cloud Drive Photosアプリは写真愛好家には便利なアプリとなるだろう。特にAmazonプライム会員であれば、無制限の容量というメリットを活用できる。
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