失敗しない「学校IT製品」の選び方:セキュリティ編【後編】
学校が今、最低限すべき「情報セキュリティ対策」はこれだ(1/3 ページ)
現時点では、教育機関が扱う情報は限られており、機密情報を保有する企業のような高度なセキュリティ対策はほとんどの場合、必要ない。ただし、現状でも最低限のセキュリティ対策は必要だ。その具体例を示す。
現在の教育IT活用における「三種の神器」といえば、「タブレット」「電子黒板(またはプロジェクター)」「無線LAN」といったところだろう。これらはデジタル教科書やデジタル教材といったデジタルコンテンツを授業で表示するためのIT製品だ。
授業で活用するこうしたデータやそこに含まれる情報に対しては、国家機密や企業の機密情報、営業秘密の保護に活用するような高度なセキュリティ対策は必要ない。理由は簡単で、これらの情報のほとんどは、むしろ良い「教え方」や「授業方法」として世の中に知らしめたいものだからだ。当然秘密でも機密でもなく、こうした情報をわざわざ盗んでもメリットは少ない。
ただし、だからといって「教育機関はセキュリティ対策を全くしなくてもよい」というわけではない。教育機関が扱うデータは授業で使うデジタルコンテンツだけではなく、校務で扱う学習者の個人情報など、守らなければいけないデータは確実に存在するからだ。
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学校のセキュリティ対策を考える
「無線LAN」の選び方
「シンクライアント」の選び方
学校のセキュリティ対策に必要な3つのポイント
セキュリティに関する議論では、OECD(経済開発協力機構)が1992年に発表した「CIA」と呼ばれる3大要素がよく引き合いに出される。これは、セキュリティが情報の「機密性」(Confidentiality)、「完全性」(Integrity)、「可用性」(Availability)の3要素から構成されるという考え方だ。ただし、現状の教育IT活用で守るべき情報の機密度を考えると、こうした難しい考え方が必要になるケースは、それほど多くない。
教育機関がセキュリティ対策を検討する際、現時点で一番重要だと考えられるポイントは、以下の3つだ(図)。
- ユーザー権限管理
- 端末管理
- 情報管理
つまり、ITを使う人の権限と使う端末をきっちりと管理し、守るべき情報も管理する、ということだ。上記3つのポイントをしっかり押さえれば、少なくとも現時点の教育IT活用の環境では、セキュリティ的に大きな問題はない。全て基礎的な項目であり、それほど高額なセキュリティ製品を導入する必要は、ほとんどないはずだ。
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