2015年記事ランキング(仮想化/クラウドインフラ編)
ユーザー企業 vs. SIer、それぞれが注目する仮想化/クラウドのトピックは?(1/2 ページ)
仮想化/クラウドインフラでは2015年にどのような話題が注目されたのでしょうか。ユーザー企業とSIer、それぞれの記事ランキングから「売りたい製品」「買いたい製品」を探ります。
2015年、ユーザー企業のIT部門が最も関心を寄せた仮想化/クラウドインフラの話題は何でしょうか。TechTargetジャパンの専門メディア「仮想化」「クラウド」で2015年に公開した記事のうち、まずはユーザー企業/組織の情報システム関連職(IT部門)の読者が読んだ記事の閲覧数ランキングを発表します。
- サイバーエージェント経理部門が本気で進めた“脱Excel”、「kintone」は代替できたか
- 2014年にダウンタイムが最も長かったクラウド、短かったクラウド
- AWS、Azure、Google――クラウド“ビッグスリー”比較表で分かる本当の勝者
- 市場シェアが語る「AWS」「Azure」「SoftLayer」のガチンコ対決模様
- 無料の仮想化ソフト「Hyper-V Server」の魅力と、大き過ぎる落とし穴
- “LINE砲”を受けても落ちないWebサイトを構築 スタバが克服したAWS移行の8つの不安
- AWS vs. Azure vs. Google、運用コストで選ぶ3大クラウドストレージ
- 「5年後、PCはほとんど仮想化される」はどうなった? 仮想デスクトップの成功と誤算
- 「Windows 10」か「Chromebook」か、2015年のデスクトップ仮想化の主役は?
- 3大クラウドストレージ性能比較、“キングAWS”を突き放したのは?
ランキング集計方法
期間中(2015年1月~11月)に掲載した仮想化/クラウドインフラ関連記事について、同期間中のページビュー上位10記事をピックアップしました。ページビューの計測対象は、TechTargetジャパン会員のうち、ユーザー企業/組織に務める情報システム関連職の読者です。
クラウド比較が大人気
トップには、サイボウズのクラウド型業務アプリケーション開発プラットフォームサービス「kintone」を導入した企業の事例記事「サイバーエージェント経理部門が本気で進めた“脱Excel”、『kintone』は代替できたか」がランクインしました。事業部門からの要請もあり、アプリケーションの迅速な開発が求められるようになった昨今。IT投資をすることは、IT部門だけでなく事業部門でも普通になりつつあります。kintoneはプログラミングを伴わないマウス操作だけでもアプリケーションの開発ができ、ITの知識を持たない事業部門においても利用しやすいことが特徴です。また、クラウドサービスならではの手軽さがうけ、ここ数年でユーザー数を伸ばしています。この記事のタイトルにもあるように、特に「Microsoft Excel」で管理してきたデータをkintoneに置き換えるユースケースが多く見受けられます。同様の事例記事としては、カラオケレストランで有名なシダックスの取り組みを紹介した「Excelからの脱却 シダックスがメニュー管理システムを『kintone』へ、その効果は?」もあります。
2~4位、7位、10位は、共通してクラウド比較に関する記事でした。IaaS(Infrastructure as a Service)を中心に、国内でも多くのクラウドインフラサービスが登場し、シェア争いを繰り広げています。クラウド市場で勝ち残っていくには、ある程度は規模の経済がものをいうようです。ユーザー企業に取材をしていると、「安価」「落ちない」「R&D(研究・開発)に積極的」といった指標を重視する傾向が見えてきます。そのため、大規模なインフラ投資が可能で値下げにも積極的、コミュニティー活動が盛んなベンダーに選定が集中します。結局のところ、外資では「Amazon Web Services」(AWS)、「Microsoft Azure」(Azure)、「Google Compute Engine」(GCE)、「IBM SoftLayer」(SoftLayer)、国産では「IIJ GIO」「ニフティクラウド」「GMOクラウド」「IDCFクラウド」といった主要サービスでの比較になることが多いようです。ランキングには入りませんでしたが、ユーザー企業の間では「VMware vCloud Air」に注目する企業は多いのではないでしょうか。提供元である米VMwareは、ハイパーバイザーで高いシェアを誇る企業なので、今後データセンター間のライブマイグレーション(稼働中の仮想マシンを異なるホスト間で移動する)機能が実装された際には、利用してみたいと考える企業は一定割合あると考えられます。
ハイパーバイザーといえば、5位に「Microsoft Hyper-V Server 2012 R2」(Hyper-V)の記事がランクインしました。米MicrosoftのWebサイトから無料でダウンロードしてすぐに利用開始できる一方で、無料であるが故に製品版と比べてできないこともあり、注意が必要です。
8位、9位にはデスクトップ仮想化の記事が選ばれました。VDI(仮想デスクトップインフラ)と呼ばれる技術は、特にWindowsを利用する企業にとっては非常に便利なソリューションです。しかし、アプリケーションのWeb化が進み、OSを問わず利用できるアプリケーションが増えた昨今、OSの重要性が低下しつつあるようです。Webベースのアプリケーションのみ利用できればいいという企業にとっては、米Googleの「Chrome OS」を搭載したノートPC「Chromebook」のような新たな選択肢も有効です。その意味でVDIは、過渡期の技術だといえるのかもしれません。
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