負け組にならないための新技術
技術オタクだけが知っている「ブロックチェーン」の可能性、“スマート契約”とは?(1/2 ページ)
ビットコインの基盤として使われている「ブロックチェーン」技術だが、金融業界と法務処理の形を大きく変える可能性があるという。
「現在、全世界の企業で研究開発が進められている革新技術は、10年後に人々の生活と企業の経営に巨大な変化をもたらし、グローバル経済の様相を一変させるだろう」。米国務長官時代のヒラリー・クリントン氏のイノベーションアドバイザーを務めたアレック・ロス氏は、このように語る。ロス氏は自身の最近の著書「The Industries of the Future」(未来の産業)の中で自説を展開している。
ロス氏によると、10年後には、下記の作業をロボットが担うようになるという。
- 高齢者の世話
- タクシー配車サービス「Uber」のドライバー役
- ガン治療のための体内での放射線照射
- 大腸内視鏡検査を受ける患者への鎮静剤の自動投与
自動化によって多くの仕事が失われるが、その一方で新たな仕事と経済的な価値が生み出される。
Johns Hopkins Universityの上席客員研究員であるロス氏は「ゲノム学の進歩により、医師が個別化医療を用いて、かつてない精度でガン細胞に狙いを定めたり、血液検査から腫瘍を診断したりすることができる。さらに自殺のリスクが高い人を現在の方法よりもはるかに高い精度で予測するといったことが可能になる」と予想する。
一方、暗号通貨「ビットコイン」の基盤である「ブロックチェーン」技術は、金融取引をはじめとする各種の取引の摩擦を大幅に減少させるという。「コードの兵器化が金もうけの手段になると同時にその破壊力が高まる。それに伴い、サイバーセキュリティが巨大産業になるだろう」とロス氏は語る。
「ビッグデータは言語の障壁を取り払い、その結果、グローバル化が劇的に加速する。ビッグデータは個人向け銀行業務も変革するだろう。また、農業技術もビッグデータによって改善される。これは大気汚染の大幅な減少につながる」(同氏)
こうした進歩が企業の最高情報責任者(CIO)などの技術リーダーにとって何を意味するのか、ロス氏に話を聞いた。
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