クラウドが変える学位と資格の評価【第4回】
エンジニアがあえて大学で学びたくなる「学位取得」だけではないメリット
大学でなければ得られないスキルを求めるのでなければ、エンジニアが学位を取得する必要性はあまりない。ただし学位取得以外にも、大学でなければ得られないメリットが幾つかある。それは何か。
第3回「IT認定資格で『証明できるスキル』と『証明できないスキル』」に続く本稿は、大学でコンピュータサイエンスの学位を取得するメリットを説明する。コンピュータサイエンスの学位を取得するときは、その過程でロボティクスやバイオテクノロジーなど、さまざまな技術や研究分野の基礎を学習することになる。「コンピュータサイエンスの学位を取得すれば、高度な研究への優れた入門になる。幅広い知識が身に付き、就職に有利になる」と、ITサポートを手掛けるGuardian Computerに勤務するチャールズ・アンドルーズ氏は説明する。
エンジニアが大学であえて学びたくなる“あの理由”
「コンピュータサイエンスの学位は、基礎レベルのコンピューティングの知識やプログラミングの技能を習得したことを示す」と、グラフデータベースを提供するNeo4jでリード製品マネジャー兼データサイエンティストを務めるアリシア・フレーム氏は説明する。数年にわたって学習に専念することは、エンジニアのポートフォリオ構築に役立つ。さらに大学では人脈や就職支援サービスも得られる。
セキュリティ人材育成サービスを手掛けるCybraryで最高情報セキュリティ責任者(CISO)兼エンジニアリング担当バイスプレジデントを務めるマイク・グルーエン氏は、コンピュータサイエンスの学士号取得を目指したことがある。コンピュータサイエンスの構造化されたさまざまな学習分野に興味があったことに加え、大学教育が提供する人材や設備などのリソースを利用できることに魅力を感じたためだ。
学んだことを直接生かせることは「頻繁にはない」とグルーエン氏は明かす。それでも大学に自分の学習スタイルに合った環境が整っていたことで、効果的に働くための知識の土台や問題解決能力、クリティカルシンキングのスキルを身に付けることができたという。
「大学の課程は、研究や問題解決のための基礎的な知識を確立することに重点を置く傾向がある」とグルーエン氏は説明する。既に学位や資格を持っているエンジニアは、学位でしか得られない知識やスキルを求めるのでなければ、大学に戻る必要はない。
次回は、コンピュータサイエンスの学位取得を目指す際の注意点を説明する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
“攻撃者優位”なサイバーセキュリティ、全ての「穴」をふさぐ方法とは? -
製品資料
実際に悪用される脆弱性は4%前後 優先的に対処すべき脆弱性を把握するには? -
製品資料
HubSpotの機能を拡張する法人データ活用法 -
製品資料
面倒で非生産的な「名寄せ」作業 高精度&高効率に実施するには? -
製品資料
名刺管理には「その先」がある 成果のでない営業活動から脱却する秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Netflixのバックエンドは「ほぼJava」 3000超のアプリを支える開発基盤の裏側
-
2
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
3
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
4
「WSUS」終了の時限爆弾 “本命”移行先ツールとMicrosoft提唱の新管理手法
-
5
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
6
ベッドでの使用が「PC騒音」を悪化させる? Dellが推奨する冷却ファンの鎮め方
-
7
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
8
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
9
AIを配るだけでは現場が空転 GitLabが明かす「AIを使いこなす組織の育て方」
-
10
アラート47%削減 オープンハウスが捨てた「全部メール通知」の監視体制
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
財務・会計はAI活用でどう変わる? 調査で見えた変革の道筋
-
3
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
「結局、一部の人しか使わない」 AI活用が業務に定着しない根本的な理由
-
7
コスト分析で見る「デバイス復旧」の代償 損失額から導きだされた投資戦略とは
-
8
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
9
ゼロトラストにおける「IDaaSの課題」と補完すべき重要機能とは?
-
10
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー