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導入事例:「医療クラウド」活用法をユーザーに聞く

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、医療クラウドに関する事例の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

バーティカルクラウドとは? 医療や金融など“業界ならでは”の要件を満たす

 医療や金融、行政など、特定の業界やビジネスモデルでの利用に特化したクラウドサービスを「バーティカルクラウド」(特定業界向けクラウド)と呼ぶ。(続きはページの末尾にあります)

医療クラウド関連の事例

米国医療機関の先行事例から、医療分野のIoT活用に必要なネットワークインフラの要件が見えてくる。IoTが急速に進化すれば、人体に組み込んだIoTデバイスを利用した医療行為も現実になるかもしれない。医療IoTのトレンドを見てみよう。

2017年11月17日

地域包括ケアにおいて中心的な役割を担うITシステムである「地域連携システム」や「多職種間連携システム」。製品ごとの違いが分かりにくく選定が難しいこともある。選定ポイントを紹介する。

2015年7月8日

パシフィコ横浜にて2015年4月17日から19日まで開催された「2015国際医用画像総合展」(ITEM)。その展示内容から医用画像などを外部のデータセンターに保管するクラウドサービスの一部を紹介する。

2015年6月5日

高齢者の健康やQOL(生活の質)を高めるサービスが多く登場している。神戸医療イノベーションフォーラムでは、産学官連携による取り組みが多く紹介された。その一部を紹介する。

2015年3月4日

バーティカルクラウドのメリットとデメリット、代表的なサービスとは

 大抵の組織は、汎用(はんよう)のクラウドサービスでシステムを構築できる。しかし法規則や業務プロセスなどにおいて、システムの構築や管理のために特殊な要件を満たす必要がある業界も存在する。クラウドベンダーはバーティカルクラウドを通して、特殊なシステム要件を満たさなければならないユーザー組織のニーズに応える。

 例えば米国の医療機関や医療サービス企業は、「医療保険の相互運用性と説明責任に関する法令」(HIPAA)に従って、データのプライバシーを確保する必要がある。そのため医療業界に属する組織は、HIPAA準拠のクラウドサービスや、電子カルテ(EMR:電子医療記録)といった業界専用のアプリケーションを提供するクラウドベンダーを選択している。

 バーティカルクラウドのニーズがある業界の例として、以下の業界が挙げられる。

  • 医療
  • 金融サービス
  • 製造
  • 教育
  • 行政
  • 石油・ガス

バーティカルクラウドのメリットと課題

 クラウドサービスは、インフラの拡張性を高めたり、オンデマンドでの利用を実現したりするなどのメリットをもたらす。従量制課金で利用できるため、オンプレミスのソフトウェアやハードウェアへの初期投資を減らしやすい。バーティカルクラウドはこうしたクラウドサービスのメリットを提供すると同時に、特定の業界ならではのニーズを満たす。

 ターゲットとなる顧客層を1つの業界に絞ったクラウドサービスが、バーティカルクラウドだ。ユーザー組織固有の事情に沿った、きめ細かいサポートサービスを提供するバーティカルクラウドベンダーは少なくない。

 バーティカルクラウドの課題として、料金競争が起きづらい点が挙げられる。汎用のクラウドサービスと比較して、競合サービスが少ない傾向があるからだ。

バーティカルクラウドの例

 Amazon Web Services(AWS)は政府機関向けのバーティカルクラウドとして「AWS GovCloud」を用意する。AWS GovCloudは、特別に分離したリージョン(地域データセンター群)を提供。機微なデータを扱い、厳しい規制が課せられる政府機関のアプリケーションで利用しやすくした。他にはOracleの製造業向けデータ分析サービス「Oracle Fusion Cloud Manufacturing」などがある。

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