医療IT最新トピック
塩野義製薬、治療タイプが分かる糖尿病患者向けスマホアプリを提供(1/2 ページ)
増加する糖尿病患者の治療には、的確な自己分析や毎日の経過記録が重要。医療IT関連の最新トピックを紹介します。
「IT化が他分野より10年遅れている」ともいわれる医療業界だが、関連技術や製品、サービスは日々進化している。医療IT関連の動向を紹介する「医療IT最新トピック」。
今回は、ヴイエムウェア製品を導入してプライベートクラウド環境を構築した大阪府済生会中津病院、富士通が発表した大規模病院向け電子カルテの新製品、塩野義製薬が提供開始した糖尿病患者の治療を支援するスマホアプリなどを取り上げる。
地域連携室支援サービス「れんさく君」、シーエスアイと駅探
電子カルテシステムの開発・販売を手掛けるシーエスアイ(以下、CSI)と、電車の乗り換え案内サービスを提供する駅探が、地域連携室支援サービス「れんさく君」を共同開発し、販売開始した。れんさく君は、医療機関における地域連携室の退院・転院調整業務を支援するWebサービスだ。患者の自宅や勤務地周辺の地域連携施設を検索し、地図上で表示。担当者は診療科目や施設基準、病床数、患者の受け入れ条件、介護施設種別など地域連携施設の施設データ基本情報を閲覧できる。また、担当者が個々に収集した情報や評価、メモなどを地域連携室内で共有可能にする。初期費用が10万円(税別、以下同)。月額利用料は病床数に応じて異なり、100床未満が3万円、100~299床が5万円、300床以上が7万円。サービス提供に当たり、CSIの医療情報システムの開発・販売ノウハウと、駅探のWebサービス開発・運営ノウハウを活用する(発表:CEホールディングス、CSI、駅探<2014年7月7日>)。
在宅医療における情報共有サービス、パナソニック ヘルスケア
パナソニック ヘルスケアが、在宅医療共有システム「Medicom-HCLink」を販売開始する。医師や看護師、薬剤師、介護士などで構成される在宅医療チームの情報共有を支援するクラウドサービス。訪問記録の入力や閲覧、伝言板、スケジュール管理など在宅医療チーム内の円滑な情報共有に必要な機能をそろえた。また、訪問看護計画書などの各種書類や写真画像などのデータをモバイル端末で表示する機能も備える。同社の診療所向け医事一体型電子カルテシステム「Medicom-HRIII」と連係でき、担当者は電子カルテに登録した患者特記事項を取り込んだり、Medicom-HCLinkに登録した患者のバイタルの測定値や体調、訪問時サマリー情報を容易に転記したりできるという。さらに電子薬歴システム「PharnesIII-MX」と連係することで、医師やケアマネジャーに対する訪問薬剤管理指導報告書などをPDFファイルでアップロードすることも可能(発表:パナソニック ヘルスケア<2015年7月7日>)。
ID-Linkに在宅医療・介護サービスとの連係機能を追加、NEC
NECが地域医療連携ネットワークサービス「ID-Link」にインタフェース機能を追加した。NDソフトウェアが提供する「Personal Network ぱるな」、日本エンブレースが提供する「MedicalCareStation」といった在宅医療・介護向け多職種コミュニケーションサービスとの連係を可能にした。加えて「カスタムリンク」「データアップロード」の2機能を追加。カスタムリンク機能は、ID-Linkと在宅医療・介護向け多職種コミュニケーションサービス間のシングルサインオンと患者ID連係を可能にする。データアップロード機能は、在宅医療・介護を担うかかりつけ医や訪問看護師などが、ID-Linkで共有したい患者の容体などの情報を在宅・医療介護向け多職種コミュニケーションサービスから選択し、アップロードできるようにする。また、厚生労働省標準規格である「医薬品HOTコードマスター」「臨床検査マスター」とのマッピング機能も利用可能にした(発表:NEC<2015年7月8日>)。
医療クラウドを活用した医用画像共有サービス、東芝メディカルシステムズ
東芝メディカルシステムズが地域医療連携サービス「Healthcare@Cloud 医用画像地域連携サービス」を2015年7月末に提供開始する。診療所と地域の中核病院をネットワークで結び、東芝の医療クラウド「Healthcare@Cloud」を用いた画像保存に加え、画像配信や検査予約などのサービスを利用可能にする。中核病院は検査や読影の実施後、検査結果を依頼元の医療機関へ送り、依頼元では読影リポートやその他の情報も確認できる他、検査画像は簡易画像ビュワーで参照できる。また、既存のDICOMビュワーに画像を送り、診断に利用することも可能。検査を依頼する医療機関はインターネット経由で予約時間の指定、患者の基本情報、禁忌事項、メモを入力できる(発表:東芝メディカルシステムズ<2015年7月9日>)。
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