QOL(生活の質)向上を実現する医療ITの秘策とは「第5回神戸医療イノベーションフォーラム」リポート

高齢者の健康やQOL(生活の質)を高めるサービスが多く登場している。神戸医療イノベーションフォーラムでは、産学官連携による取り組みが多く紹介された。その一部を紹介する。

2015年03月04日 08時00分 公開
[馬場大介,iOSコンソーシアム]

 2015年2月8日、神戸大学生命医学イノベーション創出人材養成センターのイベント「神戸医療イノベーションフォーラム」が開催された。このフォーラムは「神戸大学生命医学イノベーション創出リーダー養成プログラム」(以下、リーダー養成プログラム)の一環として毎年開催してきた。5回目となる今回が最後となり、これまでの集大成ともいえる大会となった。

 リーダー養成プログラムは、産学官連携によるイノベーション創出のシステムを構築し、生命医学産業で活躍できる人材を神戸大学の5つの研究科が横断的に養成する取り組みだ。同大学では生命医学イノベーション創出人材養成センター(以下、人材養成センター)を設立し、神戸市が推進する医療産業都市構想や関西地域の産学官連携活動である関西バイオメディカルクラスターに参画する生命医学関連企業などとインターンシップや共同研究を通じての連携を進めてきた。また、早稲田大学理工学術院や神戸市機械金属工業会とも連携することで人材養成強化を図ってきた。

 今回のフォーラムでは、人材養成センターの特命講師を務める杉本真樹医師がリーダー養成プログラムの活動状況を総括した。また、早稲田大学理工学術院の朝日 透教授による人材養成の取り組み、神戸大学大学院と早稲田大学院生の海外病院や研究所への派遣などのインターンシップにおける成果などを報告した。その後、医療IT分野を中心とする講演が行われた。本稿では一部の講演内容を紹介する。

QOL向上サービスの利用を促す仕組みとは?

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