注目の医療ITベンチャー5社が語る「日本の医療IT、未来はどっちだ?」白熱した座談会をリポート

TechTargetジャパンは2014年7月、医療ITの今後をテーマに、新進ベンチャー企業5社による座談会を開催した。本稿ではそこでの議論の模様をお届けする。

2014年09月17日 12時00分 公開
[岡崎勝己]

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 医療/ヘルスケア業界ではITベンチャーの登場が相次ぐことで、従来とは違う視点、コンセプトの新たな製品やサービスが生まれつつある。では、各社は現状の何を課題視し、どのような解決策が必要と考えているのか。

 TechTargetジャパンは2014年7月、この点に焦点を絞り、医療ITベンチャー5社による座談会を開催した。各社各様の立ち位置で発せられた言葉から、今後の医療ITの進むべき道を探りたい。なお、出席者は以下の5人。

メドピア 代表取締役社長 医師・医学博士 石見 陽氏

  • 7万人の医師が利用するSNS「MedPeer」の運営を通じ、臨床医の集合知の提供に取り組む。2014年6月に東証マザーズ上場を果たした

メディカル・データ・ビジョン 取締役 事業開発部門長 福島常浩氏

  • 医療機関や製薬会社、健康保険組合に医療情報を活用した各種サービスを提供する

ウエルネスデータ 代表取締役 星野栄輔氏

  • 自らの健康データを100万人データと照らし合わせることで健康づくりのヒントが得られる健康管理サイト「wellcan」を運営する

メディエイド 取締役 COO 矢島弘士氏

  • 医療関係者や患者がつながる医療の実現に向け、患者向けコミュニティーサイト「ライフパレット」などを運営する

ミナケア 代表取締役・医師 山本雄士氏

  • 医療機関などに対する健康診断や医療費のデータ解析サービス、多様なヘルスケアサービスの開発支援を手掛ける

ベンダーによる囲い込みがデータ活用を阻害

――まずは現状の医療ITについて、何を課題と捉えているのかをお聞かせください。

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