医療産業都市・神戸市から、医療ITベンチャーの振興を提言「医療×ITベンチャーサミット」リポート(1)

ベンチャー企業支援の強化方針が盛り込まれた「産業競争力強化法」。政府の成長戦略の検討方針で重点分野に位置付けられる医療業界では、新サービスの創出につながるITベンチャー企業の参入支援が成長の鍵を握る。

2014年02月25日 08時00分 公開
[翁長 潤,TechTargetジャパン]

「産業競争力強化法」がITベンチャー参入を後押し

 2014年1月20日に施行された「産業競争力強化法」。アベノミクスの第三の矢である「日本再興戦略」に盛り込まれた施策を確実に実行し、日本経済を再生して産業競争力を強化することを目的に制定された法律だ。中小企業や小規模事業者に向けては「地域での創業の促進」「中小企業の事業再生の支援強化」などが示されている。特に、政府の成長戦略の検討方針で重点分野に位置付けられる医療業界では、ITベンチャー企業の参入に注目が集まっている。

 そうした中、トーマツベンチャーサポートは2014年1月28日、「医療×ITベンチャーサミット」を開催した。有限責任監査法人トーマツと神戸市も共催するこのイベントでは、医療産業都市である神戸市に集積する医療・ヘルスケア分野の企業、同分野への参入を検討する医療系ITベンチャーが参加した。今回から3回にわたり、イベントの模様をリポートする。

神戸市長が「神戸の強み×IT活用で“医療ビジネスを創出”」と宣言

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