Apple、Googleの競合アプリをしのぐ出来の良さ
5分で分かる「Outlook for iOS」、“Outlook”ならではの便利機能とは
米Microsoftが先日公開した「Outlook for iOS」は、米Appleの「Mail」や米Googleの「Gmail」など、従来のメールアプリとは一線を画している。モバイルでの利用に最適化された、Outlookならではの便利な機能を幅広く備えている。
メールアプリ開発ベンチャーの米Acompliを買収してから2カ月足らずで、米MicrosoftはAcompliをベースとしたモバイル向け「Microsoft Outlook」アプリを公開した。今の時点では、既存のAcompliアプリにOutlookの外観を単に載せ替えただけのように見える。米Appleの「Mail」アプリや米Googleの「Gmail」アプリをはじめ、受信箱の設計が不十分なために「iPhone」の操作が煩雑になる嫌な体験を誰でもしたことがあるはずだ。しかしながら、新しいモバイル版Outlookは、そうしたアプリと一線を画している。Microsoftは今後数週間をかけてアプリを更新、拡張することを明らかにしているが、現時点でも新しいOutlookはプラットフォーム間の連係をはるかに容易にしてくれる。本稿では、「Outlook for iOS」の使い方を紹介する。
Outlook for iOSアプリのインストールが終わると、インポートするアカウントの種類を選択できるようになる。Appleのモバイルプラットフォーム「iOS」ではGmailが使いにくいと感じていた筆者は、まずGmailアカウントのインポートを検証してみた。Gmailの認証情報を設定すると、その受信箱にある全ての項目を取り込み、非常に便利なインタフェースで表示する仕組みとなっている。
Outlookは2カラム表示を基本としている。左カラムは受信箱となっており、そこではさらに「Focused」「Other」という2つのカテゴリに分かれている。Focusedでは、頻繁にやりとりをする連絡先など、スパムではない、より重要だと判断されたメールを表示する。Otherにはその他のメールが表示される。ユーザーの操作で判別基準を学習させることもできる。
FocusedとOtherのボタンの右横には、「Quick Filter」オプションが備わっている。この機能を使うと、未読、マーク、添付ファイル付きのメールのみを選別する。複数のアカウントを設定している場合、その全てのメールを1つの受信箱にまとめて管理することができる。
Outlookの操作はスワイプとタップで直感的かつ容易に行える。メールの内容を表示してから、右にスワイプすると次のメールに移動、左にスワイプすると前のメールに移動する。受信箱では、メールを左にスワイプするとアーカイブされ、後でメッセージを読むために仕分けをすることができる。メールを右にスワイプするとスケジュールの設定が可能だ。「数時間以内」「今日の夕方」「明日の朝」というデフォルトの設定か、「時間を選択」から任意の時間を指定することで、都合のいい時間にメールを再表示させることができる。「Mailbox」のような競合アプリにも同様の機能は搭載されているが、Outlookほど便利ではない。
スワイプ操作は、設定メニューから変更することができる。上述の通り、デフォルトでは左スワイプはアーカイブ、右スワイプはスケジュールに設定されているが、「削除」「移動」「フラグ」「Mark as Read/Unread」などの別の動作を割り当てることが可能だ。
Outlook for iOSの最大の特徴は恐らく、便利なメールプラットフォームであるだけでなく、カレンダー機能が搭載されている点にある。ToDoリストを作成するために複数のアプリを右往左往する必要はない。これは大きな利点だ。iOS向けの人気メールアプリで、こうした機能を有するものは存在しない。Outlook内からイベントを追加し、他人を招待することも可能だ。デスクトップ環境でフル機能のOutlookを使っているユーザーが、これほど容易にモバイル環境へと切り替えることのできるアプリは他に見たことがない。
添付ファイルの機能も充実している。「Google Drive」「Dropbox」「Microsoft OneDrive」をはじめ、幅広いクラウドサービスに対応しており、数回タップするだけで容易にファイルを閲覧、添付することができる。検索も便利だ。キーワードで受信箱のメールを迅速に見つけ出すことができる。「人々」タブからは頻繁にやりとりをする連絡先を参照可能になっている。
結論としては、Outlook for iOSには、“Outlook”という確固としたブランドイメージが結び付くかもしれないが、GoogleやAppleの競合アプリと比べても、多くの機能向上がなされている。iPhone/iPad向けのOutlook for iOSは「iTunes」から無料でダウンロードすることができる。Android向けにはプレビュー版が「Google Play」から配信されている。
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