COBOLとの付き合い方【中編】
COBOLをプライベートクラウドで動かしたくなる“これだけのメリット”と注意点
古い「COBOL」プログラムの移行先インフラとして「プライベートクラウド」を選ぶと、どのようなメリットが得られるのか。移行の際に注意すべきこととは。
プログラミング言語「COBOL」は、銀行や政府機関をはじめ、さまざまな組織の業務システムを古くから支えてきた。とはいえレガシーなCOBOLプログラムを運用し続けることにはリスクやコストが伴う。そこでCOBOLプログラムやそれを動かすインフラの見直しを検討する必要性が生じる。
COBOLプログラムをプライベートクラウドで動かす“あのメリット”
ハードウェアにまつわる問題の解決策の一つは「プライベートクラウド」(リソース専有型クラウドインフラ)の利用だ。現在はプログラムを大幅に書き換えることなく、レガシーなCOBOLプログラムをメインフレームからプライベートクラウドの仮想マシン(VM)に移行させられるツールがある。
プライベートクラウドはCOBOLプログラムの要求に応じて、CPUコアやメモリといったインフラリソースを追加でき、メインフレームよりも高い拡張性を持つ。複数のCPUコアでプログラムを実行するマルチコアを利用できるように改修すれば、COBOLプログラムはプライベートクラウドの並列処理能力を活用できるようになる。
COBOLプログラムがマルチコアで動作できない場合でも、プライベートクラウドへの移行による効果が期待できる。大規模なプライベートクラウドはそれ自体が強力なコンピュータだ。メインメモリとして利用するDRAM(Dynamic Random Access Memory)の容量を確保し、保存領域としてSSDなどのフラッシュストレージを用意すれば、メインフレームに匹敵するかそれを上回るコンピューティング能力が実現し得る。
プライベートクラウドにCOBOLプログラムを移行させる際の注意点
プライベートクラウドへのCOBOLプログラムの移行においては、移行前のメインフレームと移行先のプライベートクラウドでできることの違いを把握することが重要だ。最初からうまくいくことを期待してはいけない。テストと品質保証(QA)のプロセスが成功の鍵を握っている。
最近のメインフレームの処理能力は低くなく、COBOLプログラムの移行先インフラの選択肢として十分候補になり得る。組織は古いメインフレームやプライベートクラウドと比較した上で、自社に合ったインフラを選ばなければならない。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[Jamf Japan 合同会社] MDMだけでモバイルセキュリティは十分? 不足する対策を16項目でチェック -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的な家電メーカーが実践する「クリエイティブプロセス効率化」の方法とは? -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的テクノロジー企業に学ぶ、プロセス標準化とプロジェクト納品自動化の秘訣 -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソニー・ピクチャーズ テレビジョンに学ぶ、次世代サービスデリバリーのヒント -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソミック石川に学ぶ、ICT浸透後に直面した「工数管理」の課題と解決策
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
-
2
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
3
「有線LAN環境」に関するアンケート
-
4
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
5
AWS障害でも補償ゼロの衝撃 サイバー保険で情シスが見落とす「細則の壁」
-
6
APIとは何か? Web APIとの違い、利用者のタスクを解説
-
7
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
8
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
9
「データを国内に置く」だけでは不十分 情シスが知るべきAI時代の「デジタル主権」
-
10
「自動化」で「DX」は強制的に進む? そのシンプルな理由
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
4
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
5
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
6
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
ドラマで分かる、標的型攻撃メールの被害を受ける企業と回避できる企業の分岐点
-
9
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
10
少額減価償却資産が40万円未満へ拡大、令和8年度税制改正で押さえるべき変更点
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー