メインフレームからクラウドへ【後編】
COBOLやPL/Iのメインフレームアプリケーションをクラウドサービスで動かすには
ソースコードがあれば、メインフレームアプリケーションのクラウドサービス移行は比較的容易だ。ただしプログラミング言語の種類によって難易度は異なる。「COBOL」「PL/I」で書かれている場合はどうなるのか。
メインフレームで稼働するアプリケーション(以下、メインフレームアプリケーション)のクラウドサービスへの移行が難しくなるかどうかは、ソースコードの有無が左右する。企業がソースコードを保持していれば、メインフレームアプリケーションをそのままクラウドサービスへ移行させたり、マイクロサービスアーキテクチャ(小規模のサービスを組み合わせるアプリケーション構造)に基づくアプリケーションとして再構築したりできる可能性が高まる。特に「C」「C++」「C#」などの一般的なプログラミング言語で記述されているアプリケーションは、クラウドサービスへの移行が比較的容易だ。
「COBOL」「PL/I」のアプリケーションをクラウドサービスで動かすには
「COBOL」や「PL/I」、アセンブリ言語などのプログラミング言語でメインフレームアプリケーションが記述されている場合は、一から書き直さずにクラウドサービスへ移行させることは難しい。COBOLで記述されたメインフレームアプリケーションに最適な方法は、ソースコードの変換を支援するツールでクラウドサービスに適した形に変換することだ。例えばAstadiaやTmaxSoft、MuleSoftといったベンダーが、こうしたツールを提供している。
メインフレームアプリケーションのクラウドサービス移行は、必ずしも可能であるとは限らない。クラウドサービス移行にかかるコストの面から実現不可能な場合もある。全面的なクラウドサービス移行が難しい場合は、メインフレームアプリケーションからユーザーインタフェース(UI)とデータ入力の部分のみ分離してクラウドサービスへ移行させるとよい。そうすることでメインフレームの制約を減らすことができ、今後の本格的な刷新に備えることができる。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
2
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
3
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
4
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
5
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
6
生成AIが普及しても「技術書」を手放せないエンジニアの本音
-
7
データセンター事業者が「脱VMware」をした“例のライセンス問題”じゃない理由
-
8
積水化学工業が「SAP S/4HANA Cloud」の“全グループ導入”に踏み切った訳
-
9
IBM iのブラックボックス化を打破 資産継承と進化を実現する「IBM Bob」の実力
-
10
「有線LAN環境」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
8
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
9
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
10
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー