レガシーハードウェアの運用ノウハウ【前編】
年代物のレガシーサーバを放置してはいけない“これだけの問題”
企業が古くなったハードウェアを維持する理由はさまざまだ。安全かつ効率的に運用したいのであれば、古いハードウェアの維持によって生じる問題を知っておくことが欠かせない。どのような問題があるのか。
世代の古くなったハードウェア(レガシーハードウェア)のメンテナンスは、IT管理者の悩みの種だ。最新世代のハードウェアのみを保有するのが理想だが、予算や運用管理の都合から新旧のハードウェアが混在する状態で運用している企業は少なくない。
レガシーサーバはなぜ厄介か
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古いハードウェアは処分か維持か
レガシーアプリケーション最新化の視点
レガシーハードウェアの運用を維持することは可能だが、幾つか考慮すべき点もある。例えばレガシーハードウェアのコンポーネントには取り換えできない情報が保管されている可能性がある。オンプレミスのデータセンターでハードウェアのアップグレードを実施したり、セキュリティを強化したりするには、コストがかかり過ぎる懸念もある。
適切なメンテナンスやサポートの方法を採用すれば、管理者はハードウェアの構成を成熟させつつ、簡単に運用管理を実施できる。
平均寿命が3~5年と比較的短いことから、データセンターのレガシーハードウェアとして多くの割合を占めるのがサーバだ。サーバは世代が古くなっても最新世代と問題なく同時に運用できる製品が少なくない。ただし老朽化するサーバの維持にかかるコストが必要になることや、新しいビジネスを推進する上で特定のアプリケーションの運用を阻害する可能性があることには注意が必要だ。
近年はビジネスで機械学習をはじめ大量のデータを扱う技術の活用が珍しくなくなり、サーバのプロセッサにかかる負荷が高まっている。サーバの世代が古くなると、そのような技術を実装したアプリケーションを実行するための処理能力に欠ける恐れがある。そうなると、変化するビジネスニーズに合わせる機動力は減じてしまう。最新世代のサーバ1台と同じ作業量をこなすには、古い世代のサーバが複数台必要になる可能性もある。
データセンターの規模が無秩序に拡大してしまうのもレガシーハードウェアの維持が生み出す課題の一つになる。古い世代のサーバは、スイッチポートが多いためより広いラックスペースを必要としがちだ。OSやアプリケーション、管理ツールのライセンスも必要なため、コストがかさんでしまう問題も無視できない。
レガシーストレージにも課題が
サーバだけでなく、古くなったストレージに関する問題もある。容量が問題になる場合もあるが、ストレージはモデルによってそもそも容量に大きな違いある。容量よりもストレージに関して考慮すべき問題は、複数のストレージアレイが連携できずにデータが分散してしまうことだ。
老朽化したストレージはエネルギー効率が悪く、大量の電力を消費する傾向がある。そうなると発熱量もかなり多くなり、ハードウェアを安定的に稼働させるためにデータセンターの冷却設備を酷使しなければならない。
データのアーカイブとしてテープが依然として採用されており、これも運用管理の負担を高める要因になる。テープにバックアップする方法が既に廃止されているとしても、テープの古いアーカイブにあるデータが必要になる事態に備えて、テープのバックアップシステム一式を保持しているケースは珍しくない。
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