サーバやストレージ機器、ネットワークスイッチなど古くなったハードウェアのリプレースを検討する場合、新しいハードウェアの調達に加え、古いハードウェアの廃棄も入念にする必要がある。
ハードウェア廃棄の適切な手順を文書化してから、新しいハードウェアへワークロード(システム)を移行することで、コンプライアンス(法令順守)の徹底とダウンタイム(停止・中断時間)の削減、セキュリティ対策が実現できる。本稿では理想的なハードウェア廃棄の9つの段階について、順を追って説明する。
ハードウェアのリプレースは、ハードウェアに障害が起こり始めた時から検討し始めるのがよい。起動しなくなったり、稼働し続けることができなくなったり、個々の部品で障害が起こり始めたりすれば、交換の潮時だ。
性能の劣化も、リプレースのきっかけとなる。サーバのアップタイム(稼働時間)や処理速度が低下し続ける現象をモニタリングソフトウェアが捉えたら、それが劣化の兆候だ。
ベンダーのガイドラインは、ハードウェアの寿命について判断する手掛かりになる。ベンダーの仕様に準じた性能が維持できなくなったハードウェアは入れ替えなければならない。そのハードウェアは恐らく、アプリケーションや管理用ソフトウェアを最新バージョンに更新することができず、ベンダーによるサポートも終了している可能性がある。
ハードウェアが寿命以上に長持ちすることもある。ベンダーが定める製品の寿命は平均で5年間。一定の期間が過ぎた製品についてはサポートを打ち切る。自社データセンターのハードウェアが寿命を過ぎた場合、あるいはサポートが終了した場合、すぐに入れ替えるか、障害が起きるまで使い続けるかは、自社で判断する必要がある。
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