詐欺メール「BEC」は“信じやすい人”からお金を巻き上げるビジネスメール詐欺の実例から学ぶ教訓【第2回】

人の心理を狙うところがビジネスメール詐欺(BEC)の厄介な点だ。オハイオ州の聖アンブローズカトリック教会区の事例やギフトカードをだまし取る事例を通じて、BECの危険性と対策を学ぼう。

2021年04月22日 05時00分 公開
[Katie DoneganTechTarget]

 ビジネスメール詐欺(BEC)は、標的の企業の従業員に詐欺メールを送り、金銭をだまし取る攻撃手法だ。第1回「トヨタの自動車製造を遅らせる――トヨタ紡織を脅したサプライチェーンBECとは」に続き、実際に発生したBECの事件例を紹介する。

事例2.信仰に付け込むBEC

 オハイオ州の聖アンブローズカトリック教会区(Saint Ambrose Catholic Parish)は、2019年にBECで175万ドルをだまし取られた。米連邦捜査局(FBI)の捜査によると、攻撃者は同教会区と取引のある建設会社Marous Brothers Constructionを装って同教会区に電話をかけた。そこで「決済情報を最近変更した」「過去2カ月分の経費が支払われていない」と虚偽の主張をした。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...