詐欺メール「BEC」は“信じやすい人”からお金を巻き上げるビジネスメール詐欺の実例から学ぶ教訓【第2回】

人の心理を狙うところがビジネスメール詐欺(BEC)の厄介な点だ。オハイオ州の聖アンブローズカトリック教会区の事例やギフトカードをだまし取る事例を通じて、BECの危険性と対策を学ぼう。

2021年04月22日 05時00分 公開
[Katie DoneganTechTarget]

 ビジネスメール詐欺(BEC)は、標的の企業の従業員に詐欺メールを送り、金銭をだまし取る攻撃手法だ。第1回「トヨタの自動車製造を遅らせる――トヨタ紡織を脅したサプライチェーンBECとは」に続き、実際に発生したBECの事件例を紹介する。

事例2.信仰に付け込むBEC

 オハイオ州の聖アンブローズカトリック教会区(Saint Ambrose Catholic Parish)は、2019年にBECで175万ドルをだまし取られた。米連邦捜査局(FBI)の捜査によると、攻撃者は同教会区と取引のある建設会社Marous Brothers Constructionを装って同教会区に電話をかけた。そこで「決済情報を最近変更した」「過去2カ月分の経費が支払われていない」と虚偽の主張をした。

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