工場内の統合情報システム的な役割を担うMESだが、MRPやERPなどの基幹システムとはどのような関係にあるのだろうか? また、トヨタ生産方式に代表される従来の現場管理の手法に取って代わるものなのだろうか?
前回「MESがもたらす価値とは(その1)──工場のIT化とMES誕生の背景」では、工場の各工程内で情報が孤立している「情報の孤島」、そして上位の計画・技術系システムと下位の制御系システムの間を人と紙が担っている「欠けた環」という2つの課題を解決するためにMES(製造実行システム)が誕生したことを説明した。
今回は、こうした課題を解決するためにMESはどのように機能するのか、前回とは少し視点を変えて詳しく見ていきたい。
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