このままレガシーシステムになってしまうのか?
SSD価格低下でお役御免、やがて消えゆくHDDキャッシングアプライアンス
フラッシュテクノロジーとパブリッククラウドストレージが普及するにつれて、HDDのキャッシングアプライアンスはもうすぐ時代遅れになるかもしれない。
キャッシングアプライアンスにはデータストレージのパフォーマンスを向上する機能を備えている。そのため、キャッシングアプライアンスの市場は拡大し続けるだろう。だが、3つのトレンドによって、現在の形式のままだとキャッシングアプライアンスはいずれ使われなくなる可能性がある。
(訳注:キャッシングアプライアンスは、データストレージのIOPS[1秒当たりのI/O]の処理性能が不足するとき、トランザクション処理やレスポンス時間などのパフォーマンスを向上させる目的で、増設したIOPSの高いストレージをキャッシュメディアとして用いるもの)
2016年上半期「サーバ&ストレージ」記事ランキング(2016年1月1日~2016年6月20日)
2位 値下がり続くSSD、“ハズレ”をつかまないためのコツは?
3位 「高速HDDは消滅」 専門家が語る、SSDに注目が集まるこれだけの理由
トレンド1:フラッシュストレージの成熟
長い間、フラッシュストレージデバイスは記憶容量が比較的少ない高価なデバイスと見なされてきた。もともと、フラッシュベースのキャッシングは、大容量で比較的安価な従来のストレージのメリットを享受しながら、頻繁にアクセスするデータでSSDのようなパフォーマンスを実現させるために導入されたメカニズムである。だが、近年になってフラッシュストレージの価格は下がり、容量は増加している。例えば、Samsung Electronicsは約16TBのSSDを製造している。
こうした要因から、より多くの企業がオールフラッシュアレイを採用するようになるだろう。だからといって、キャッシングアプライアンスが使われなくなるとは言い切れないが、製造元はキャッシュの役割を再考せざるを得ない状況に追い込まれるかもしれない。
トレンド2:より多くのワークロードがパブリッククラウドに移行
オンプレミスで実行する仮想マシン(VM)の数が減少したことで、共有ストレージに負荷を与えるランダムIOPSも減っている。オンプレミスで実行するVMの減少とオールフラッシュアレイへの移行によって、キャッシングアプライアンスの需要はさらに低下する可能性がある。
トレンド3:キャッシュをストレージアレイから取り出して、ホストサーバに移行
キャッシュをホストサーバに移行するのは、パフォーマンスを向上させる手法だ。Virtunet Systemsの「VirtuCache」が、この手法を採用した製品の好例だろう。VirtuCacheは、キャッシュを共有ストレージレベルに配置するのではなく、ストレージキャッシュ層を直接VMwareホストに配置することで、ストレージのスループットを改善して遅延を低減することを目指している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[o9ソリューションズ・ジャパン株式会社] 「改正物流効率化法対策」徹底解説 総物流費を抑制するサプライチェーン戦略 -
製品資料
[o9ソリューションズ・ジャパン株式会社] 「サプライチェーン最適化」実践ガイド:効果的な意思決定を実現する秘訣とは? -
製品資料
[株式会社リンプレス] 非デジタル/IT人材を「自走するDX推進者」に変えるための育成ロードマップ -
市場調査・トレンド
[ワンアイルコンサルティング株式会社] AI時代の組織設計:「判断と責任」を人に残すための2つの原則とは? -
技術文書・技術解説
[ワンアイルコンサルティング株式会社] システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「AIバブル」は崩壊するのか? 熱狂の後に来る“尻拭い”と4つの防衛策
-
2
パナソニックが国内製造26拠点のERPを「SAP S/4HANA」に統一 アドオン7割削減
-
3
データを無断で暗号化し使用者に身代金を要求する詐欺に用いられるマルウェアとは?
-
4
守るべきは「開発者のフロー状態」 AIによる生産性改善の6施策
-
5
「コピペ運用の限界」に直面するAI活用 7割超が“別画面”のまま使う理由は?
-
6
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
7
【お知らせ】 「データセンターの利用状況に関するアンケート調査」結果リポート
-
8
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
9
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
10
会員調査で浮かび上がるERPのコスト問題、IFRS対応への影響は
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
2
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
3
生成AIで文書活用を進めるには? 効率化と安全性をどう両立する
-
4
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
5
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
6
「Google Workspace」活用事例34選、先進の生成AIによる組織変革の全貌
-
7
「人員を増やす」という選択肢はない 情シスが負の連鎖から抜け出すには?
-
8
Linuxのスキルを証明する“激推し”の認定資格はこれだ
-
9
「問題が深刻化しやすいプロジェクト管理」から脱却する方法とは?
-
10
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー