「問合せはSlackへ」が可能に
Slack、Microsoft Teams、Cisco Sparkが企業間コラボに踏み込む訳(1/2 ページ)
Slackの新機能「共有チャネル」とMicrosoft Teamsの「ゲストアクセス機能」は、共有のメッセージ基盤として異なる会社間のコラボレーションを促進する。
Microsoftと、メッセージアプリを提供する企業Slackは、2017年9月に同社らが保有するメッセージアプリの新機能を発表した。Slackは同名のアプリにて「共有チャネル機能」、Microsoftは「Microsoft Teams」の「ゲストアクセス機能」だ。これは社内だけではなく、社外の企業とのコラボレーション(業務的な相互接続またはその仕組み)を促進するのが目的だ。
Slackは、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催したユーザーカンファレンス「Frontiers」にて、共有チャネル機能のオープンベータ版(試用版)を発表した。一方で、Microsoftは同日Office 365顧客向けにMicrosoft Teamsへのゲストアクセス機能を追加した。
また、Cisco SystemsもMicrosoftとSlackの発表1カ月前に同社のメッセージアプリ「Cisco Spark」を複数の企業、サービス間で相互接続を可能にする仕組み化(ユニバーサルフェデレーション)に取り組んでいると発表した。Spark利用者は、異なる企業間であってもクラウド基盤のソフトウェア内で同じワークスペースに参加し、互いに音声またはビデオ通話を互いに行うことができるようになる。
併せて読みたいお薦めの記事
ユニファイドコミュニケーションの導入効果とは
Slack vs. Microsoft Teams
幅広いコラボレーションへの移行
これら競合3製品(Microsoft Teams、Slack、Spark)は、企業の枠組みを超える業務的なつながり(ボーダーレスな連携)を可能にする重要な一歩を踏み出したといえる。だが、あらゆるベンダーで使われている電子メールのように万能なものになるまでには、さらに多くの試行錯誤が必要だ。
米イリノイ州モケナを拠点とするIT調査会社Nemertes Researchのアナリスト、アーウィン・ラザール氏は「私は、例えばSparkとSlackのユーザーが同じチャネル(回線、グループ)で作業できるような、異なるサービス間の相互認証の仕組みも見たい。しかし、そこまで行かなくとも、これは企業間の共同作業を可能にする待望の一歩である」と述べた。
差し当たり、ベンダー間のコラボレーションでは、さまざまなサービスを相互接続する仕組みが必要になる。Sameroom、Cloudpipesなどのサービスがその例だ。Sameroomは異なるメッセージアプリ同士をつなぐサービスの開発企業で、Cloudpipesは異なるクラウドサービスを組み合わせてワークフローを自動作成するサービスの開発会社だ。なお、Sameroomはユニファイドコミュニケーションサービスを提供する企業8x8が買収している。
サービス間を仲介するサービスを使用することは、何もないよりもましではあるが、「メッセージアプリ企業自身が提供するオリジナルな連携用の基盤が望ましい」とラザール氏は語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品レビュー
[ヴィーム・ソフトウェア株式会社] SCS評価制度を導入するだけで十分? 組織の防御力を高める活用方法とは -
技術文書・技術解説
[フォーティネットジャパン合同会社] AIランサムウェアに勝つ 自律型エンドポイント管理導入で確認すべき条件4つ -
技術文書・技術解説
[フォーティネットジャパン合同会社] LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント -
製品レビュー
[ネットアップ合同会社] 研究分野でAI活用が進まない? 真の成果につなげるデータ管理の在り方とは -
製品レビュー
[ヴィーム・ソフトウェア株式会社] SCS評価制度を導入するだけで十分? 組織の防御力を高める活用方法とは
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
2
VMware離れの決め手は“機能”以外だった 情シス109人が選んだ新基準と死角は
-
3
二極化する生成AI活用 「一部の社員しか使いこなせない」をどう解消すべきか
-
4
「Apple Watch」、読者の95%は「仕事で使える」、5%は何に不満?
-
5
「有線LAN環境」に関するアンケート
-
6
「クラウドDR」4大基礎用語 クラウドバックアップやDRaaSとの違いは?
-
7
Claude Codeでは「エージェントを作るな、スキルを作れ」 Anthropicが示すAI構築術
-
8
「Excel至上主義」と“謎マクロ”の限界 属人化リスクを断つ業務移行の勘所
-
9
高機能化が進む“タブレット型電子カルテ”は次の段階へ
-
10
「企業におけるAI導入検討度とIT投資優先度」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
登録セキスぺが語る「SCS評価制度」の舞台裏 星を取得すべき理由と対応のコツ
-
2
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
3
OSSでは困難 100超のサービスを持つマネーフォワードが実践した統合監視術
-
4
「改正物流効率化法対策」徹底解説 総物流費を抑制するサプライチェーン戦略
-
5
月1000枚の紙を削減 9年動けなかった組織が、業務改革のその先に得たもの
-
6
ネットワーク遅延の原因、「パケットロス」の基礎知識と効果的な解決策
-
7
ドラマで分かる、標的型攻撃メールの被害を受ける企業と回避できる企業の分岐点
-
8
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
9
「Google Workspace」活用事例34選、先進の生成AIによる組織変革の全貌
-
10
ソフトウェア開発の属人化と手戻りをどう防ぐ? 速さと品質を両立させる方法
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー