「社内メールはほぼゼロ」――Sansanのちょっと不思議なコミュニケーション環境とは話題のITベンダーに学ぶIT製品選定のポイント【Sansan編】(1/2 ページ)

Sansanは「働き方の革新」を実現するために、5種類のWeb会議アプリを使っている。どのように使い分けているのだろうか。

2016年03月22日 08時00分 公開
[藤本京子]

関連キーワード

Skype | SNS | CIO | ビデオ会議 | Web会議


連載について

 ユーザー企業にIT製品/サービスを提案する立場にあるITベンダーは、いわば企業ITの専門家集団だ。そんなベンダーが自社で利用するIT製品/サービスをどのように選定しているかを知ることは、ユーザー企業にとっても大いに参考になるはず――。本連載はそうした考えに基づき、ベンダーがどのような視点でIT製品/サービスを選んでいるのかを明らかにしていく。


Sansanの公式Webページ Sansanの公式Webページ《クリックで拡大》

 2007年6月に創業したSansanは、名刺管理クラウドサービスを提供する。法人向けサービスの「Sansan」および個人向けサービスの「Eight」を展開しており、「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」という企業ミッションを掲げ活動している。「名刺は出会いの証。Sansanでは、個人単位で管理されていた名刺を会社の資産として活用し、人脈を可視化して働き方を変えることを目指しています」と、Sansanの最高情報責任者(CIO)である久永 航氏は述べる。

 名刺という個人情報を扱っていることから、Sansanでは「セキュリティと利便性の両立」を重視しており、社員にも個人情報保護士の資格を取得するよう義務付けている。ただし、「ずっと固定のアプリケーションしか使えないといったような縛りがあると、利便性が損なわれ、クリエイティビティにも影響が出る恐れがあります。そのため、セキュリティを担保しつつ、新たなアプリケーションを積極的に活用していくことが大切だと考えています」と久永氏は言う。

 そんな同社は、自社内の利便性を向上させるために、さまざまな業務アプリケーションを活用し、「働き方の革新」を実現しようとしている。

クラウドファーストでアプリケーションを選択

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news179.jpg

広告クリエイティブ制作後の確認をAIが支援 サイバーエージェントが「極予測やりとりAI」を提供開始
広告主企業との確認作業を効率化。当日入稿・当日配信も可能になるという。

news174.png

世界の業務アプリ導入数は1社当たり平均93、日本は最少の35――Okta調査
業務アプリの利用動向に関する年次調査の結果です。

news024.png

「ECプラットフォーム」 売れ筋TOP10(2024年3月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。