どこからでも会議に参加、オフィス移転でサイボウズが全面採用したUCシステムとは話題のITベンダーに学ぶIT製品選定のポイント【サイボウズ編】(1/2 ページ)

サイボウズは、2015年7月の東京オフィス移転に合わせてUCシステムを刷新した。どのようなシステムを導入し、働き方はどのように変わったのだろうか。

2016年02月22日 08時00分 公開
[藤本京子]

連載について

 ユーザー企業にIT製品/サービスを提案する立場にあるITベンダーは、いわば企業ITの専門家集団だ。そんなベンダーが自社で利用するIT製品/サービスをどのように選定しているかを知ることは、ユーザー企業にとっても大いに参考になるはず――。本連載はそうした考えに基づき、ベンダーがどのような視点でIT製品/サービスを選んでいるのかを明らかにしていく。


 サイボウズの公式Webサイト サイボウズの公式Webサイト《クリックで拡大》

 1997年に愛媛県松山市にて創業したサイボウズは、グループウェアの「サイボウズOffice」「ガルーン」をはじめ、業務アプリ開発プラットフォームの「kintone」、メール共有ソフトの「メールワイズ」といった製品を開発、提供する企業だ。2011年から従来のオンプレミス製品に加えてクラウドサービス「cybozu.com」も展開。現時点でcybozu.comのユーザー企業は1万2000社に上る。

 東京、大阪、松山という国内3カ所のオフィスに加え、中国、ベトナム、米国にも拠点を構えるサイボウズ。複数の拠点の存在はもちろんのこと、「100人社員がいれば100通りの働き方がある」というコンセプトを基にした人事制度を採用する。テレビ会議やWeb会議を通じて各拠点や社員を結び、会議をすることも少なくない。そこで、2015年7月の東京オフィスの移転を機に、ユニファイドコミュニケーション(UC)システム全般を刷新することにした。

テレビ会議とコールセンターのシステムを連係

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news058.jpg

次世代生成AIで優位に立つのはMeta? Google? それともマスク氏のあの会社?
生成AI時代において、データは新たな金と言える。より人間らしい反応ができるようになる...

news183.jpg

GoogleからTikTokへ 「検索」の主役が交代する日(無料eBook)
若年層はGoogle検索ではなくTikTokやInstagramを使って商品を探す傾向が強まっているとい...

news160.jpg

B2B企業の市場開拓で検討すべきプロセスを定義 デジタルマーケティング研究機構がモデル公開
日本アドバタイザーズ協会 デジタルマーケティング研究機構は、B2B企業が新製品やサービ...