2012年度IT投資動向についての読者調査リポート
「仮想化」「タブレット」――読者調査で探るIT投資“次の本命”
ユーザー企業のIT投資についてその金額や増減、投資先を読者調査で聞いた。ユーザー部門の効率化を目的にタブレット端末やスマートフォンへの投資を新たに検討している企業が多いようだ。
TechTargetジャパンは2012年3月19日から4月2日まで、会員を対象に「2012年度IT投資動向についての読者調査」を実施した。調査結果からはユーザー企業のIT予算の増減や投資先、IT製品導入のプロセスなどが分かった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定でダウンロード可能)。
IT投資額「変わらない」が6割
読者の勤務先のIT予算額はさまざまだ。当然ながら企業規模や業種によって金額規模は異なる。調査結果では「1000万円~5000万円未満」が25.3%で最も多かった。次いで多いのは「500万円以下」で21.8%だった。
ユーザー企業のIT投資動向に大きな影響を与えるのは、IT予算の増減率だ。IT予算が減る中では新規システム開発は難しい。調査結果では、59.4%が前年度と比較して2012年度のIT予算が「変わらない」と回答した。急速な景気回復、景気後退がない経済状態の中で、約6割の企業は様子見としているようだ。
一方、調査結果からは悲観的な結果も透けて見える。回答の中で「10%未満の減少」「10%以上の減少」は合わせて26.1%。4社に1社はIT予算削減のトレンドが続いているようだ。対して、「10%未満の増加」「10%以上の増加」は14.6%となっている。
タブレット、スマートフォンに投資
2012年にIT投資を予定している分野では、「サーバ仮想化」が36.9%でトップだった。サーバ台数の抑制や運用管理性の向上などが期待できるサーバ仮想化に企業が引き続き関心を持っていることが分かる。2位は「メール/グループウェアなどのコラボレーションサービス」「タブレット端末」が27.7%でランクインした。業務の効率性向上などを期待してタブレット端末の利用に新たに注目している企業が多いようだ。「スマートフォン」も5位に入っている(参考記事:2011年、国内IT投資の主役はスマートフォンに――IDCの調査結果から)。
3位には「ディザスタリカバリ/事業継続」が入った。2011年3月の東日本大震災以降、ディザスタリカバリや事業継続の構築を目指してIT投資をしてきた企業は多い。その取り組みが続いているのが分かる(参考記事:ユーザー企業調査が伝える「大震災後のIT投資動向」)。6位には「バックアップ」、7位には「省エネ・節電/グリーンIT」がランクインしている。他には「情報漏えい対策」などセキュリティ関連の項目が多数ランクインした。ダウンロードできるリポートではその他の項目についても順位を紹介している。
「ユーザー部門業務の効率化」が投資理由に
上記の投資を行う理由では「ユーザー部門業務の効率化」が42.3%で最も多かった。「メール/グループウェアなどのコラボレーションサービス」や「タブレット端末」「スマートフォン」への投資などはこの目的に合致するだろう。また、投資理由の2位には「セキュリティ対策」(30.8%)が入っている。25.4%は「既存システムのメンテナンス、保守」を投資理由に挙げている。
詳細なアンケート結果は、以下からダウンロードできる(TechTargetジャパン会員限定)。
本稿では紹介しきれなかったさまざまなアンケート結果とともにアンケート回答者の詳細な属性も紹介されている。ぜひ参照されたい。
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