教育ITニュースフラッシュ
東京大学の“国産MOOC”初講義、その受講者数は?
1人1台のWindowsタブレット活用を進める佐賀県のセキュリティ対策から、東日本大震災の被災地域で進む教育支援プロジェクトでのIT活用事例まで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。佐賀県の県立高等学校で利用するWindowsタブレットのセキュリティ対策から、東日本大震災で被災した東北地方の生徒を集めた教育支援プロジェクトでのオンラインサービス活用事例まで、さまざまなニュースがありました。
国産MOOC「gacco」、東京大学の講座受講者数を明らかに
NTTドコモとNTTナレッジ・スクウェアが運営する大規模公開オンライン講座(MOOC)の「gacco」。その第1弾講座である東京大学 本郷和人教授の講座「日本中世の自由と平等」の受講登録が2014年5月18日に終了し、最終的な受講登録者数は2万人となったという。同大学は2013年9月にMOOCの「Coursera」を使った講座も開講しており、こちらは2013年度公開の2講座で述べ8万人以上の登録を集めた経緯がある。gaccoで開講中の講座では、オンラインでの学習内容を基にディスカッションなどの反転的な講義をする有償の「反転学習コース」も提供。東京大学が同年4月26日と5月10日に実施した対面授業には、13歳から81歳までの約90人が参加したという(発表:NTTナレッジ・スクウェア、日本オープンオンライン教育推進協議会<2014年5月20日>)。
佐賀県立高校のWindowsタブレット、学校と家庭でセキュリティ設定を自動変更
佐賀県は2014年春から、県立高等学校の全新入生約6800人に県指定のWindowsタブレットを購入してもらい、授業での活用を進めている。端末のセキュリティ対策には、オプティム(佐賀県佐賀市)のモバイルデバイス管理(MDM)製品「Optimal Biz for Mobile」を採用し、端末に標準搭載した。接続する無線LANアクセスポイントによってセキュリティ設定を変える「Zone Management」機能を利用し、学校内では端末を厳格に管理し、家庭などの学校外では管理を緩めて自由に利用できるようにした。セキュリティ設定の変更を自動化して教員の管理負荷を軽減しつつ、端末の安全性と生徒の利便性確保の両立を図る(発表:オプティム<2014年5月21日>)。
京都市の全市立小中学校、校務システムをプライベートクラウドで構築
京都市教育委員会が2014年4月に本格稼働させた。京都市内の全市立小中学校239校の教職員約8000人が、児童や生徒の成績、授業時数の管理などに利用する。従来、通知表や指導要録は紙ベースで作成、管理しており、教職員の事務作業の負荷が高まっていた。校務システムの導入で児童や生徒に関する最新のデータを自動で反映できるようにし、教職員の負担軽減を図った。同委員会はこうした省力化で、指導の質の向上につなげたい考えだ。加えて、データをプライベートクラウドで管理することで、市立学校間で転出入や進学をした児童や生徒のデータを、学校間で容易に引き継ぐことができるようにした。システムはNECが構築した(発表:NEC<2014年5月16日>)。
英会話教室のミネルヴァグループが従業員の顧客明細を電子化
こども英会話のミネルヴァを傘下に持つグループ管理会社のミネルヴァ インテリジェンスが、正社員と契約社員の給与明細を電子化した。同社グループではこれまで、講師の多くをパートとして雇用してきたが、ここ数年は雇用形態を契約社員に切り替える取り組みを進めている。こうした中、グループの正社員と契約社員の人事管理を担当するミネルヴァ インテリジェンスの総務人事では、発行・郵送する給与明細の数が急増し、作業負荷が高まっていた。給与明細の電子化で、これまで3人で3日かかっていた給与明細の発行業務が3分で済むようになったという。システムは、パイプドビッツのデータベースを中心とした情報管理基盤サービス「スパイラル」で構築した(発表:パイプドビッツ<2014年5月15日>)。
静岡大学とLINE、小中学生向けの情報モラル教材を共同開発へ
教育工学や授業デザインに詳しい静岡大学 教育学部の塩田真吾講師が代表者となり、小学校高学年や中学校の児童・生徒向け情報モラル教材をLINE(東京都渋谷区)と共同開発する。開発中の教材では、ワークショップ形式の授業での利用を想定。「あなたがクラスメイトから連絡があると『遅いな』と思うのは何時から?」など、児童や生徒によって考え方が違う複数のテーマについて、グループディスカッションを通してコミュニケーション方法や適切なインターネットの利用方法が考えられる内容にする。テスト授業で教材の成果や内容を検証した上で教材をパッケージ化。小中学校向けに提供する考えだ(発表:静岡大学、LINE<2014年5月21日>)。
被災地域の生徒が集う「OECD東北スクール」プロジェクト、ITで共同作業を効率化
経済協力開発機構(OECD)が推進する「OECD東北スクール」は、東日本大震災で被災した東北3県9市町から中学校・高等学校生100人を集め、人材育成教育を進めるプロジェクトだ。文部科学省の復興教育支援事業の一環。2011年8月から2014年8月までのプロジェクトであるOECD東北スクールでは、2014年8月にフランス・パリで東北の魅力を世界にアピールするイベントを開催することを目標に、生徒がイベントの構想を組み立てたり、企業や官公庁、地域への協力を呼び掛けたりしている。協力会社が無償提供した日本マイクロソフトのオンラインオフィスツール「Office 365」を利用し、地域間の共同作業を効率化。資料作成やファイル共有、予定表を使った生徒間のスケジュール調整などに活用しているという(発表:日本マイクロソフト<2014年5月22日>)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
7
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
-
10
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー