ハイパーコンバージドインフラ急増の理由がここにある
簡単スピーディーなSDS管理ツールで“データセンターのiPhone”を目指す(1/2 ページ)
今、急速に関心が高まっているハイパーコンバージドインフラの基幹技術「SDS」(Software Defined Storage)は、実を言うとなかなか普及が進んでいなかった。なぜ今、急速に広がりつつあるのだろうか?
2015年の後半から2016年にかけて、ビジネス向けのIT製品で「ハイパーコンバージドインフラストラクチャ」(以下、ハイパーコンバージドインフラ)というキーワードに対する関心が急速に高まっている。
ハイパーコンバージドインフラは、データセンターのサーバ密度を高め、かつ、導入においてシステムを構成する各パーツの検証作業に掛かる労力を軽減するため、ベンダーがサーバやストレージ、ネットワーク、制御ミドルウェア、そして管理ツールまで一括して1つのボディーに集約して動作を保証しているハードウェアだ。
ハイパーコンバージドインフラの構成要素に対して、標準規格といった業界ルールは存在しないので、ベンダーは自由にハードウェアやソフトウェアを構成できる。しかし、多くの製品において共通する特徴がある。それが「特別なハードウェアを使わない」ことだ。x86サーバなど、サーバとしては安価に入手できる機器を複数連結し、ストレージ仮想化ソフトウェアによって複数の内蔵ストレージを集中管理することで、冗長化を実現し可用性を高めている。
ハイパーコンバージドインフラを構成する基幹技術の1つが、複数台のストレージを仮想的に1つのボリュームとして管理するSDS(Software Defined Storage)だ。SDSは既にそれなりの時間が経過したIT技術だ。しかし、SDN(Software Defined Networking)と同様、これまでなかなか普及が進まなかった。それがなぜ、2016年になって多くの関係者が注目するようになったのだろうか。
そこには、仮想化技術の大きな進化が関係している。その1つの例を紹介しよう。
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使いやすい情報表示は労力とストレスを軽減する
リード エグジビション ジャパンが2016年5月11~13日に開催した「Japan IT Week 春 2016」内の同時開催イベント「第18回 データストレージEXPO」では、レノボ・ジャパンがパートナー企業と連係し、ハイパーコンバージドインフラを訴求していた。
そのハイパーコンバージドインフラのグローバル市場でシェア上位を誇るのがNutanixだ。ハイパーコンバージドインフラ向けのソフトウェアディファインドソリューションを提供しているNutanixは、シンプルで使いやすいユーザーインタフェース(以下、UI)を提供することでシェアを伸ばしている。Nutanixがブース展示で注力していたのがKVMベースのハイパーバイザー「Acropolis Hypervisor」と「Prism」だ。Prismは、ハイパーコンバージドインフラの管理に特化したUIを取り入れた分かりやすさとシンプルな操作性が特徴という。
NutanixでSenior Systems Engineerを務める阿部祐亮氏は「直感的に分かることを重視して開発を進めてきた」と述べた。開発のスローガンに「全てをシンプルにしよう」という言葉を掲げているほどだ。初めてPrismを扱うユーザーでも迷わず使えるUIを目指しているだけあって、その開発には非常に力を入れている。その理想とする姿について、阿部氏は「データセンターにおけるiPhoneになることができれば」と語る。
PrismのUIを実際に試してみると、各種データをグラフィカルに表示するので情報を把握しやすい。最新バージョンでは、各要素の配置位置をユーザーが自由にカスタマイズできるようになった。そのおかげで、管理画面の最も目立つ場所にそのユーザーにとって特に重要な要素を集約でき、必要な情報をより素早く把握できる。この改善はIT管理者の労力(とストレス)の軽減に大きく貢献する。
阿部氏はPrismのメリットについて「IT管理者がPrismだけでほとんどの情報を管理できること」と説明する。「Prismを見せて、実際に操作の仕方や機能の追加方法を説明するだけで、プレゼンテーションはいらないぐらい」と使いやすさをアピールする。
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