販売管理製品紹介:ピー・シー・エー
販売管理を起点に社内全体の業務効率化を実現する「PCA Dream21」
完成度の高いパッケージソフトでありながら、多彩なモジュールとシステム連携を組み合わせることで柔軟なカスタマイズが可能な「PCA Dream21」。本稿では販売管理モジュールを中心に紹介する。
中小企業のニーズを満たす3種類の製品体系
企業の経営効率化に欠かせない存在といえばERP、いわゆる統合型業務ソフトウェアだ。多くの企業では従来、自社の業務内容や環境に適応させるべくこのERPソフトウェアにさまざまなカスタマイズを施してきた。しかし、カスタマイズの度合いが高まるほどシステムは複雑化し、導入までに必要な時間とコストも増加してしまう。こうした企業の課題を解決してくれるのが、ピー・シー・エーのERPパッケージ「PCA Dream21」である。
PCA Dream21が持つ最大の特徴は、パッケージソフトの利点を生かしたスピーディーな導入に加えて、柔軟なカスタマイズ性を兼ね備えている点にある。これは、各機能を販売管理、仕入れ在庫管理、財務会計、給与計算、固定資産管理などの業務モジュールやサブモジュールに分け、必要に応じて導入できる。各モジュールを同一システムで管理することにより、二重処理を排除したシームレスな業務統合が行えるわけだ。
また、ラインアップが3つの製品体系に分けられているのもポイントといえる。低価格かつ短期間での導入が可能なCAL(Client Access License)制限付きの「PCA Dream21 Suite」、標準的なシステム構成で汎用性の高い「PCA Dream21 Standard」、データベースに「Microsoft SQL Server 2008 Enterprise Edition」を採用した最上級グレードの「PCA Dream21 Enterprise」と、企業規模に応じて選択が可能だ。
ちなみに、各種業務モジュールは製品体系の種類を問わず共通利用できるため、製品のアップグレード時にはアドオン開発したソフトウェア資産を継承することが可能だ。こうした仕組みにより、導入時には必要最低限の製品体系とモジュールを選び、業務拡大に応じて段階的なアップグレードとモジュール追加で業務基盤を強化する、といった使い方に対応しているわけだ。
ピー・シー・エー Dream21事業部 システム営業課 係長の宇野照夫氏は「従来のERPソフトウェアは中堅規模以上の企業というイメージが強かったのですが、中小企業からのニーズを満たすべく、低価格で導入できるよう3種類の製品体系を用意しています」と語る。
| 製品名 | 適合業務規模 | ライセンス形態 |
|---|---|---|
| PCA Dream21 Suite | 年商50億円未満 | 2・3・5・7・10クライアント |
| PCA Dream21 Standard | 年商300億円未満 | 1~50クライアント、1CPUライセンス |
| PCA Dream21 Enterprise | 年商300億円以上 | 16~50クライアント、1CPUライセンス |
承認機能を含む充実の販売管理モジュール
PCA Dream21の販売管理モジュールについて、宇野氏は「中小企業の中でも店舗や複数の販売拠点があり、全社的にリアルタイムな在庫把握をしたいという企業に多く導入されています」と語る。具体的な機能としては、プロジェクトや事業種類ごとに見積もり・受注・売り上げ・発注・仕入れおよび原価を予算と対比できるプロジェクト管理機能、納品書・請求書の自社名欄登録機能、チェーンストア伝票への対応、得意先別の商品コード・単価・掛率設定機能などを搭載。受注・出荷情報と在庫管理が連動し、スムーズな業務処理が行えるのも特徴といえる。
また、他社製品との差別化という意味では、承認機能の存在も見逃せない。これは受注入力後に上司や責任者が承認したデータのみをシステムに反映させる機能である。複数伝票の一括承認にも対応しているので大変便利な機能といえる。
そのほか、単純にパッケージを使って在庫を確認するだけでなく「社内のイントラネット上に在庫情報を参照できるような画面を作りたい」「グループウェア上に表示したい」「商品情報を参照できるようにしたい」といった要望に、独自のアーキテクチャで対応してくれる。例えば、今までFAXで受けていた注文データをオンラインに変更したい場合、Webの受注入力画面をB2B形式で提供し、そこにユーザー登録した企業が注文を行う、といった案件もあるそうだ。データについては内部的に受注引当を行い、在庫漏れを防ぐことができる。宇野氏も「FAXの内容を手入力すると、どうしてもタイムラグによって在庫漏れが発生します。これをオンライン化することで、リアルタイムの保有在庫と受注のバランス、そして現状の出荷可能数が把握できるわけです」と語る。
PCA Dream21導入事例ハイライト
株式会社小山製麩所
生ふ・豆乳・湯葉の製造販売を行う小山製麩所では、従来オフコンのパッケージを4台のクライアント端末で運用していた。しかし、業務が拡大するにつれて、専用端末以外での運用や各店舗からのデータ参照、日常業務処理を各店舗へ委譲する必要性といった課題が発生。こうした課題解決に向けてPCA Dream21の導入を決定した。その結果、各担当者のクライアント端末で店舗や外出先からリアルタイムな情報参照が可能になり、各部署の業務効率が大幅に向上した。また、電子メールで店舗から本社へ送られた売上日報のMicrosoft Office Excelデータをインポートすることで入力工数を削減できたほか、通信販売の受注など日常業務処理に関する各店舗への委譲も実現している。
株式会社ホールセールスターズ
ホールセールスターズは、調剤薬局とドラッグストアを全国チェーン展開しているアインファーマシーズが、後発医薬品(ジェネリック薬品)の販売会社として設立した企業だ。同社では、医薬品の商品マスター「メディコード」の一括取り込み、外部物流倉庫からの入出荷実績データ取り込みといった業務要件を満たすと同時に、設立から業務開始まで約2カ月という短期間で基幹システムを構築する必要があった。そこで、迅速かつ柔軟なカスタマイズが行えるPCA Dream21で外部システムとのシームレスな連携を実現。正常にデータが取り込まれたかを確認するだけで済むため業務効率の向上につながったほか、自社買い取り品とメーカーからの委託品が混在する環境でも複雑な業務処理を行うことなく、一度の画面処理でデータ作成が可能になったという。
プロジェクトマスター指定で案件別の収支を確認
PCA Dream21は、プロジェクト管理の考え方にも大きな特徴がある。大型製品の販売をはじめ原価意識が高い企業では、総合的に利益が出ている事業を見極めるために商品分類や担当者別の売り上げだけでなく、売り上げ・仕入れ・発注・受注などをくし刺しにして案件別の収支を見たいという要望も多い。そこで便利なのが、伝票に「プロジェクトマスター」を指定できる機能だ。例えば、売上伝票にシステム販売や案件番号などでプロジェクトマスターを指定し、経理や仕入れ側でも共通のマスターを指定しておけば、そのプロジェクトをキーにした収支がすぐに算出できる。「実際の原価を確認することで、最終的には粗利でなく本当の利益が見えてきます。最近ではこうした形でプロジェクト管理を行いたいというニーズが増えていますね」(宇野氏)
パートナー企業の製品ともシームレスに連携
さらにPCA Dream21では、パートナー企業の製品とシームレスな連携が行える点にも注目したい。これは、パートナーの製品群を「Your Dream」と位置付け、各製品を組み合わせることで業務改善の効率化や、短期間かつ低コストでの導入を実現するというもの。例えばセキュリティとして販売管理システムに静脈認証を追加したり、POSシステムやハンディーターミナルとも連携できる。
こうしたシステム間の連携は、部品化されたアプリケーションインタフェース「PCOM(PCA Component Object Module)」によって実現している。全定型業務の部品化やインタフェースの公開を行うことでカスタマイズ工数を減らし、他システムとの接続を容易にしているわけだ。宇野氏も、「自社製品だけですべてをやっていくのではなく、ニーズに応じて他製品を組み合わせたり、既存システムと連携しやすいような仕組みを構築しています。販売管理システムを導入する目的として、販売管理だけでなく社内全体の業務を効率化したいという視点がありますので、いかにほかのシステムと簡単に連携できるのかが重要です」と、そのコンセプトを説明してくれた。
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