IT資産管理製品紹介【第3回】
セキュリティ対策とIT資産管理を統合した「SKYSEA Client View」
国内シェア上位のIT資産管理製品ベンダーを取材する本連載。今回はセキュリティ対策とコンプライアンスにフォーカスした機能群と扱いやすさで定評のある「SKYSEA Client View」を紹介する。
Skyはクライアント管理製品群の最新版、「SKYSEA Client View Ver8.1」(以下、SKYSEA)を2013年2月から提供している。「セキュリティ対策を実施するためには、管理対象となるIT資産の確実な把握が大前提」という考え方に基づき、各種セキュリティ機能とIT資産管理機能を組み合わせた設計としている点が特徴だ。多くの企業において専任の担当者がいない実態にも配慮し、「分かりやすさ」「扱いやすさ」を追求した機能群も特徴。クライアントPCが数百~数千台規模企業を中心に多くの導入実績を持っている。
SNMP機器にも対応。エージェントを入れるだけで全資産情報を自動収集
SKYSEAはIT資産管理、セキュリティ管理をはじめ、ソフトウェア資産管理、デバイス管理、ログ管理など、IT資産管理とセキュリティ対策、コンプライアンス担保に必要な一連の機能を標準で搭載。単一の管理画面で各種機能を利用可能とすることで、IT資産の保有/使用状況を把握した上で、適切な利用を促したり、メンテナンスを行ったりするなど、資産管理と日常の運用作業を効率化できるよう配慮している。
IT資産管理機能では、各クライアントPCにエージェントをインストールするだけで、ハードウェア/ソフトウェア情報を自動的に収集。Windows、Macintosh、Linux端末に対応し、端末機ナンバー、コンピューター名、ホスト名など、Windows端末では計53項目、Macintosh、Linux端末では計35項目の情報を自動的に収集・管理する。SNMP(Simple Network Management Protocol)対応機器もサポートしており、社内PCや私物PC、プリンタ、ルータなど、社内の全資産を管理することができる。
また、自社のIT資産管理ニーズに則した任意の自動情報収集項目を50項目まで設定可能。指定レジストリの情報も収集できる他、任意の情報をエンドユーザーから収集するアンケート機能も実装し、自社の状況に即したIT資産管理が行えるよう配慮した。ネットワークにつながっていないスタンドアロンPCの情報も、クライアントPCにエージェントをインストールすることでエージェントから収集できる。
情報の閲覧性の良さも特徴だ。自動収集したアプリケーションのインストール状況を基に、「アプリケーションごとのインストール台数」や「クライアントPCごとのウイルス対策ソフトウェアの導入状況」など、任意の軸で閲覧することが可能。検索機能も搭載し、一定の条件に沿った端末の情報だけを抽出して表示することもできる。変更された資産の情報のみ赤字で表示し、資産情報の変化に確実に気付けるよう配慮している点もポイントだ。
ソフトウェアの一斉配布機能や、社内のクライアントPCの一括省電力設定機能なども搭載。Intel vProテクノロジー AMT6.0「KVMリモート制御機能」にも対応し、クライアントPCのOSが未起動の状態でもリモート操作が可能など、業務効率化にも貢献するという。
ライセンス管理のサイクル定着を促す機能群
ソフトウェア資産管理機能は、ソフトウェア資産管理の国際規格「ISO/IEC19770-1:2006」に準拠して開発した。保有するソフトウェアライセンスの各種情報を管理する「保有ライセンス台帳」、管理部門や管理場所など、ソフトウェアライセンスの使用許諾条件を満たすために必要な部材情報を管理する「部材台帳」のフォーマットを用意している。
ライセンス証書の情報は人が確認する必要があるため、情報の入力は手入力となるが、台帳のフォーマットから、どの情報が必要なのか、専門知識がなくても把握、入力できる仕組みとしている。有償/無償ソフトウェアを約6万件収録したソフトウェア資産管理評価認定協会(SAMAC)提供の「SAMACソフトウェア辞書」も用意。これにより、多くのソフトウェアのベンダー名、製品名などを自動判別できる点も管理者の作業を助ける。
「ソフトウェアがどの端末にインストールされ、各端末にどのライセンスが割り当てられているか」を記録、管理する「導入ソフトウェア台帳」も用意。台帳上の記録と、IT資産管理機能で自動収集したハードウェア/ソフトウェア情報を突合し、差異を抽出することでより確実なライセンス管理を可能としている。
これらの機能により、自社におけるソフトウェア運用ルールに基づいて、「資産台帳の整備→保有ライセンス情報の台帳への記録・管理→ソフトウェアライセンスの利用状況と導入ソフトウェア台帳と突合」という一連の管理作業サイクルを徹底できる 。各種台帳の更新履歴を保存・閲覧できるため、IT資産の棚卸しや内部監査などにも役立つという。
業務を阻害しないセキュリティポリシーを容易に設定可能
セキュリティ面では、デバイス管理機能、ログ管理機能、セキュリティ管理機能を持つ。デバイス管理機能ではUSBメモリ、CD/DVD/Blu-rayドライブなどの外部記憶装置を一元的に管理し、任意のポリシーに基づいて使用を制限できる。
USBメモリの場合、エンドユーザーがクライアントPCに接続するだけでシリアルナンバーなどの管理情報を管理台帳に自動登録する。このためUSBメモリの棚卸し作業を自動化することができる点がポイントだ。管理者が複数のUSBメモリを一括登録することも可能。
使用制限の柔軟性も特徴としており、複数のUSBメモリに任意の制限内容を一括で設定したり、1本1本のUSBメモリに対して個別に使用制限を設定したりすることができる。使用可能/使用不可/読み取り専用に分けた管理の他、そのUSBメモリを使用する部署や人、使用可能期間などもシンプルなUIで容易に設定できるため、業務を阻害しないポリシーの設定が可能だという。
一方、ログ管理はクライアントPCの起動・終了、クライアントPCの操作、ファイルアクセス、Webアクセスなど計14種類のログデータを自動的に収集。「いつ、誰が、どのIT資産を使って、何をしたのか」を正確に把握できる。ファイルを別名で保存されてもその操作履歴を記録する他 、任意の条件に沿って必要なログだけを抽出することも可能。これにより、不審なユーザーによるクライアントPCの操作履歴を追跡したり、万一ファイルが流出した際も、ファイルがどう扱われたのか、流出経路を特定することができる。
指定したクライアントPCの操作画面を動画で記録できる点も見逃せない。特定の操作が行われたときのみ自動的に録画を開始することもできる。これにより、ポリシーに抵触する行動が「故意によるものなのかどうか」など、データだけでは分からない情報を把握できる点もポイントだ。
不適切な操作を抑止するセキュリティ管理機能も扱いやすさに配慮。「CSVファイル出力」「規定時間外端末操作」「特定フォルダアクセス」など、管理画面にあらかじめ用意された各種禁止操作の候補の中から、適用したいものにチェックを入れるだけでエンドユーザーの当該操作を禁止できる。禁止項目には「指定アプリケーションの実行禁止」や、許可されたアドレス以外へのメール送信を制限する「メールの宛先チェック」機能もある。
禁止操作が行われた際には、操作を行ったエンドユーザーのクライアントPC画面にアラートメッセージを表示。セキュリティポリシーに対する注意を喚起する。アラート設定はログオンユーザーごとに個別に設定することもできるため、日常業務の中でセキュリティポリシーの周知徹底が図れる仕組みだ。
エンドユーザーにツールの存在を意識させないこともポイント
この他、Windows 8、Windows 8 pro、Windows 8 Enterpriseを搭載した端末の資産管理にも対応。Windows ストアアプリの資産管理、使用制限や、オンラインストレージ「Microsoft SkyDrive」の使用制限も可能など、新たなテクノロジーにいち早く対応している点も本製品の特徴といえる。クライアントPCと同様に、モバイルデバイスの資産管理、セキュリティ管理などが行えるモバイルデバイス管理機能もオプションで用意している。
Sky ICTソリューション事業部では、「そもそもIT資産管理は、セキュリティ対策やソフトウェア資産管理を行う上で不可欠な取り組み。その考え方に基づき、セキュリティ、コンプライアンス対策に必要な機能をオールインワンで提供する点が製品の大きな特徴だ。IT資産管理の知識・スキルがなくても使いやすいUIと、エージェントをインストールしてもシステムに負荷を掛けず、エンドユーザーにツールの存在を意識させない点もポイント。セキュリティ対策とIT資産管理、また資産の使用状況可視化による効率化、コスト削減の取り組みを、本製品を通じて支援していきたい」とコメントしている。
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