ビジネスで使うなら知っておきたい
頑固なPC派も思わず納得、「iPhone」「Android」の簡単管理とは(1/2 ページ)
昨今の職場にはモバイルが浸透し、Windows PCの管理者はモバイル端末がもたらす新たな課題に直面している。幸い、米Appleも米GoogleもモバイルOSの企業向け機能を強化している。
クライアントPC管理者には、従業員に米MicrosoftのWindows Phoneスマートフォンやタブレットを供与したいと考える理由が幾つもある。だが大部分のユーザーは、愛用の米Appleの「iOS」を搭載する端末や米Googleの「Android」を搭載する端末で仕事をしたいと望んでいる。
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モバイル端末管理(MDM)製品
iOS端末やAndroid端末がエンドユーザーに支持されているのは、使い勝手が良く、Windowsモバイル端末よりもはるかに多くのアプリがそろっているからだ。2014年11月時点でGoogle PlayとApple App Storeにはそれぞれ100万本以上のアプリが登録されているが、MicrosoftのWindows Storeのアプリ数は50万本にとどまっている。
だがそれでもやはりPC管理者には、Windowsを推したい理由がある。大半の企業向けアプリケーションはWindows向けに開発されているので、IT部門はアプリケーションの互換性の問題にあまり悩まされずに済む。またWindowsモバイル端末はWindowsデスクトップ環境と統合しやすいので、管理も楽だ。
悲しいかな、エンドユーザーはIT部門の都合などお構いなしだ。一方でIT部門の方はエンドユーザーの問題に気を配る必要がある。そのためには、Windows PCの管理者はAndroid端末やiOS端末の管理とセキュリティ対策について学ばなければならない。
iOSの管理
AppleはiOS端末とアプリを管理し、セキュリティを確保するための方法を複数のエンタープライズモバイル管理(EMM)ツールを通じて提供している。
まず「Device Enrollment Program」(DEP)を使えば、EMMソフトウェアへのiOS端末の登録を自動化できるので、IT部門は会社所有のiPhoneやiPadを端末に触れることなく一括で設定できる。DEPプログラムには、Webコンテンツのフィルタリングの他、ワイヤレス監視機能も含まれ、「iMessage」「AirDrop」「Game Center」などの機能をIT部門が無効にできる。
その他には、モバイル端末管理(MDM)用のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)も提供されており、IT部門はiOS端末にアップデートをワイヤレスでプッシュ配信できる。またAppleの無償ツール「iPhone構成ユーティリティ」を使えば、Windows管理者(Mac管理者も)は社内ネットワークに接続されているiOS端末の動作を管理できる。
ただしAppleはクラウドストレージ「iCloud Drive」をWindows 7以降に対応させている以外、iOSとWindowsとの連係を実現していない。
セキュリティに関して、Appleは「iOS 8」で幾つか重要な機能を追加している。「メール」「カレンダー」「連絡先」「メモ」「メッセージ」などのネイティブアプリやサードパーティー製アプリをパスワードで保護する機能もその1つだ。さらにiOS 8はS/MIME(Secure Multi-Purpose Internet Mail Extensions)によるメール本文の暗号化をサポートし、Wi-Fi利用時のプライバシー保護機能も強化されている。「Managed Open In」はアプリによる業務データへのアクセスを制御するための機能だが、この機能はより多くの種類のデータやアプリに対応するようになっている。
さらにAppleはiOS 8でAPIの一部を公開した。「Touch ID API」もその1つだ。これにより、開発者は企業向けアプリケーションに指紋ベースの認証レイヤーを追加できる。またIT部門はユーザーがiCloudにバックアップできるデータの種類を管理したり、ユーザーによるデータの消去や端末設定のリセットを防止したりもできるようになっている。
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