Japan IT Week 2011秋リポート(後編)
Android向けMDMの新サービスが相次ぐ――情報セキュリティEXPOの注目展示
IT関連の総合展示会「Japan IT Week 2011秋」。本稿は、その1つである「情報セキュリティEXPO」の中から注目の展示をピックアップして紹介する。
前編「iPhoneがPOS端末に? スマートフォン&モバイルEXPOの注目展示」で紹介した「スマートフォン&モバイルEXPO」と同じく2011年10月26日~28日の3日間、東京ビッグサイトで開催された「情報セキュリティEXPO」。会場ではスマートフォンやタブレット端末といったスマートデバイス向けのセキュリティ製品、サービスの展示が目立った。本稿は情報セキュリティEXPOに展示された注目の製品、サービスを取り上げる。
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MDMの新サービスに注目集まる
スマートデバイスの管理を効率化するモバイルデバイス管理(MDM)への企業の関心は依然として高い。それを反映するかのように、会場ではMDM製品、サービスの展示に来場者の注目が集まっていた。特に目立ったのはAndroid向けMDMの新サービスの展示だ。
会場で最大規模の展示スペースを確保したエムオーテックスは、Android搭載端末向けのMDMサービスである「LanScope An(仮称)」を2012年春にも販売することを会場で明らかにした(写真1)。端末の集中管理ツール「LanScope Anマネージャー」を日本マイクロソフトのPaaS(Platform as a Service)である「Windows Azure Platform」(関連記事:オンプレミスとの連携を意識した「Windows Azure」)で稼働させ、ユーザー企業にサービスとして提供する。LanScope Anの管理対象はAndroid 2.2以上を搭載するスマートデバイス。
ウイルス対策ソフトを開発、販売するウェブルート・ソフトウェアは、NECと共同開発したAndroid向けMDMサービス「NEC Mobile Security」を紹介していた。2011年11月に提供開始する。これはNECのMDM製品「NC7000-DM Lite」と、ウェブルートが開発したウイルス対策機能を組み合わせて提供するサービスである。デバイスの盗難・紛失時に、デバイスが現在どこにあるかを地図上に示す機能などを盛り込んだ(写真2)。
新製品ではないが、クオリティソフトはAndroid端末向けのMDM機能を備えたIT資産管理サービスである「ISM CloudOne」を展示し、来場者の関心を引いていた。
Androidアプリの危険性を高精度で検出
個人情報の搾取といった危険な振る舞いをするスマートデバイス向けのアプリケーションが増えつつある。KDDI研究所が紹介していたAndroidアプリケーションの安全性評価システムは、そうした危険なアプリケーションの特定を支援するシステムだ。
このシステムは、アプリケーションが利用するシステム機能を調べる「静的解析」と、アプリケーションの実行ログから個人情報の取得など悪意のある振る舞いがあるかどうかを調べる「動的解析」の2つの解析手段を利用し、アプリケーションの危険度を判定する(写真3)。現在はKDDIが同社のAndroid端末向けのアプリケーションマーケットである「au one マーケット」で利用している。KDDI研究所は将来的に、このシステムを一般企業に販売することも検討しているという。
Androidセキュリティに特化したシステムではないが、ブースでは同社が2011年10月25日に発表した「有害コンテンツ高度識別システム」と呼ぶコンテンツフィルタリングシステムも披露していた。コンテンツに含まれる単語や単語同士の関連性、過去に有害だと判定したコンテンツの内容との類似度といった項目を分析することで、95%の精度でコンテンツの有害性を判断する。
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ログ管理やデバイス認証なども展示
前編で紹介した「スマートフォン&モバイルEXPO」においてもAndroidをはじめとするスマートデバイス向けセキュリティ製品、サービスの展示があり、来場者の目を引いていた。
AOSテクノロジーズは、従業員が持つAndroid端末の位置情報やWeb閲覧履歴といった情報をメールで管理者に通知するログ管理ソフト「スペクタープロ for Android via メール」を紹介していた。網屋が展示していた「Verona」は、スマートデバイスから社内ネットワークに安全にリモートアクセス可能にするVPNサービスである。
日本ベリサインは、デバイス認証用の電子証明書をスマートデバイスに配布する機能を備えたMDMサービス「ベリサイン MDM powered by CLOMO」を紹介していた。サイバートラストは、デバイス認証サービスである「サイバートラスト デバイスID」を展示。1万5000台以上のスマートデバイスの認証に同サービスを利用しているソフトバンクグループの導入事例を来場者にアピールしていた。
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