パシフィコ横浜にて2015年4月17日から19日まで開催された「2015国際医用画像総合展」(ITEM)。その展示内容から医用画像などを外部のデータセンターに保管するクラウドサービスの一部を紹介する。
診療録を始めとする医療情報の保管は、医療機関にとって大きなテーマである。しかし、手間もコストも掛けられないのが現状だ。そのジレンマを解くカギは、意外にもすぐそこにあった。
HIPAAは米国保健福祉省が発行する法令で、個人の医療情報のプライバシーとセキュリティの保護を目的に、違反者には厳しい罰則を科すものだ。これを実現しているITソリューションは、実効性の高いデータ保護を目指す日本の医療機関にとっても大いに参考となる。
医療機関にとって診療データは、法令による厳重な管理が求められる重要な記録である。万が一の漏えいなどがあれば、賠償責任とともに“記録管理がずさんな病院”という評判が定着する危険もある。医療機関に関するデータ管理の法令から、データ保護のあるべき姿を探る。
高詳細化・大容量化する画像データの管理にはなくてはならないPACS(医用画像管理システム)。現在、PACSのクラウド対応が本格化している。市場調査による現状から今後の動向予測などを考察する。
クラウドストレージの利用を検討する医療機関が増加している。それを後押ししているのは、データ圧縮技術の進化と低価格化だ。
医療分野におけるクラウドサービスの開始が相次いでいる。さまざまな種類のサービスがあるが、現段階ではクラウド利用のメリットを享受できないこともある。選定に関する見極めポイントを有識者に聞いた。
医療従事者はモバイルデバイスから機密データに安全な方法でアクセスする必要がある。医療業界がこの要件を満たせるのであれば、他の業界も同じではないだろうか。
クラウドによる医療情報の外部保管が注目される中、その普及に影響を与えるのが情報を保護するための法的な権利だ。医療クラウドの普及を研究している法律の専門家が医療クラウドに関する法制度の現状や今後を占う。
高知大学医学部附属病院は2013年2月、看護業務支援システムで利用するモバイル端末を専用PDA端末からiPod touchに変更。600台を全看護師に配布して、看護業務の効率化と保守運用コストの削減に成功した。
在宅医療に取り組む祐ホームクリニックと共同で開発した、富士通の在宅医療/介護クラウドサービス「往診先生」。業務の効率化によって患者と向き合う時間が増え、提供サービスの質の向上などの効果があるという。