iPadの短所、Androidの長所は?
Windows 8最強説も 個性光る4大タブレットOSを比較
タブレットの使い勝手やできることは、OSによって大きく異なる。タブレット選びに失敗しないためには、各OSの特徴を熟知しておくことが不可欠だ。主要OSの特徴を解説しよう。
タブレットを選ぶとき、どのOSにするかを最初に決めなければならない。選択肢は4つ。いずれも長所と短所がある。以下、それぞれのOSの長所と短所について簡潔にまとめた。
もっとも、そんなことを知っていようといまいと、今スマートフォンを使っていて、その機種を気に入っているのであれば、同じOSを採用するタブレットが無難な選択肢となり得るので、OSに関してはもう決定済みといえるかもしれない。
Appleの「iOS」
最も人気のあるタブレットである「iPad」は、米Appleの「iOS」を搭載している。iOSは簡単に使え、操作性も良く、何より膨大な数のサードパーティー製ソフトウェアがある。実際、オフィスツールからゲームまで、その数は37万5000タイトルに上る。
ただし、選択できる表示画面の大きさは2種類しかない。フルサイズのiPadが9.7インチ、そして「iPad mini」が7.9インチのディスプレーである。
iOSは、デスクトップ用OSと比較すると物足りない点がある。例えば、万能なファイルブラウザがない。ファイルを管理する中央リポジトリがなく、アプリケーションがそれぞれのファイルを管理する仕組みだからだ。
それでもiOSは、個人利用であれば特に問題はなく、軽負荷のモバイルコンピュータが求められるビジネス利用でも十分満足できるだろう。ただし、社外で負荷の高いコンピューティングタスクを実行する必要のある人々には、必ずしも最適な選択肢とはいえない。
Googleの「Android」
米Googleの「Android」もまた、比較的操作を覚えやすいOSの1つだ。ただし、iOSほどは洗練されておらず、使い勝手もまだ及ばない。
それなりの数のタブレットメーカーがAndroidを採用している。韓国のSamsung Electronics、日本のソニーモバイルコミュニケーションズ、米Motorola Mobilityなどが代表例だ。デバイスの表示画面サイズも6インチから12インチまであり、ユーザーにとって幅広い選択肢がある。
メーカーによっては、Android搭載の7インチモデルを200ドル以下で提供しており、市場で最も安価なタブレットとなっている。
iOSと同様、Androidも当初はスマートフォン向けに開発された。デスクトップOSより機能的な制約が多いが、それでもiOSよりは柔軟性が高い。
Androidにも優れたアプリはあるが、大型の高解像度画面用に調整されているアプリは1000種類ほどしかない。もっとも、スマートフォン向けのアプリを小さなタブレットで利用しても特に問題はない。
外出先でWebやメールへアクセスするためのタブレットを探しているなら、Androidモデルで十分満足できるだろう。業務利用の多くないユーザーであれば、特に問題はないと思われる。だが、パワフルなモバイルコンピュータを必要とする人々には、他の製品をお勧めする。
Microsoftの「Windows 8」
タブレット用OSとして現在最強といえるのが、米Microsoftの「Windows 8」だろう。これまで長年にわたってクライアントPCで利用されてきたWindowsのフルバージョンである。最新バージョンであるWindows 8は、Microsoftによってタッチスクリーン対応のデバイス向けに最適化された。新しいユーザーインタフェース(UI)である「Metro」への変更は意見が分かれるところだが、タブレット向けOSとしては非常に良くできたUIである。
Windows 8は、タブレットでオフィススイート「Microsoft Office」のフルバージョンを実行できる唯一のOSでもある。Windows 7やそれ以前のバージョン向けに作られたレガシーソフトウェアも全て実行可能だ。ただし、レガシーソフトウェアはいずれもタッチスクリーンを前提としていないので、操作にはスタイラスやマウスが必要になることもある。
数多くの有名メーカーがWindows 8搭載のタブレットを提供しており、ユーザーには幅広い選択肢がある。気を付けなければならないのは、パフォーマンスを高めるために高速プロセッサを搭載するWindowsタブレットは、市場でも圧倒的に高価格である点だ。ただし、より低速なプロセッサ「インテルAtomプロセッサー」を採用した小型で低価格のタブレットも、もうすぐ市場に登場する。
タブレットで高負荷のコンピューティングを実行したい人には、Windows 8が唯一の選択肢となるだろう。だがハイエンドゲームのプレーヤー以外の人々にとっては、恐らくオーバースペックであるに違いない。近々、小型で低価格のWindows 8モデルが登場すれば、より多くのコンシューマーにとって魅力的に映るはずだ。
Microsoftの「Windows RT」
Microsoftは、Windows 8の代替バージョンとして「Windows RT」を開発した。x86ベースではなく、ARMベースのプロセッサを採用することにより、低価格、省電力を実現した。ただし、この事実は、Windows RTを実行するデバイスでは、Windowsのレガシーソフトウェアが利用できないことを意味する。すなわち、MicrosoftのWindowsストアに並ぶアプリの数は非常に限られる。
Windows RTの見た目はWindows 8と同一で、機能動作もほぼ同じだ。非商用利用版のMicrosoft Officeである「Office Home&Student 2013」の省機能版が搭載されているが、メールクライアントの「Microsoft Outlook」は含まれない。
Windows RTを搭載したモデルは、Microsoftや米Dellから幾つか発売されているが、今のところ販売はいずれも低調だ。Microsoftは現在、一部の制限を取り払うアップデートを準備している。
現状のままでは、Windows RTはビジネスユーザー向けとはいえない。だがインターネットやメール、Microsoft Officeを利用するためにタブレットを求めているライトユーザーには、妥当な選択肢といえるだろう。
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