ガートナーがモバイル端末の選び方を伝授
iOS、Android、Windows 8はこう使い分けるべし
iPhone/iPadやAndroid端末に加えてWindows 8タブレットも登場し、企業で使えるモバイル端末が充実してきた。自社に最適なモバイル端末はどう選ぶべきなのか?
スマートフォンにタブレット、ノートPC――。企業は、多様化するモバイル端末をどう選ぶべきか。ガートナー ジャパンが2013年4月に開催した「ガートナーITインフラストラクチャ&データセンターサミット2013」の講演を基に、モバイル端末の選び方を示す。
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ガートナー ジャパンでクライアントコンピューティング全般に関する調査分析を手掛ける、シニア アナリストの針生恵理氏は、「デバイスを有効活用するには、利用者や利用目的を明確にした上で、使用するアプリケーション、管理方法などを決めることが大切だ」と指摘する。その上で、端末タイプとOSに着目して適切なモバイル端末を選ぶのが、基本的な選定プロセスとなる。
端末タイプ選定:画面サイズで適切な用途が決まる
針生氏は、適切な端末タイプを選定する有効な基準として「画面サイズと機能」を挙げる。例えば、3.5~4インチ画面が主流のスマートフォンは、情報のアクセス性や携帯性を重視する用途に向く。5~10インチ画面が主流のタブレットは、カタログや会議資料など人に情報を提供するのに適する(図1)。
タブレットとノートPCの使い分けに悩む企業は少なくない。針生氏は、「ノートPCでないといけないシーンを考えることで、選定が容易になる」とアドバイスする。例えば、以下のシーンであれば、タブレットよりもノートPCの方が適切であるという。
- ドキュメントなどのコンテンツ作成
- マルチスクリーンが必要など、作業量が多い場合
- 機密性が高いデータへのアクセス頻度が高い場合
タブレットは、「今までノートPCの導入が難しかったシーンで利活用が進む可能性がある」と針生氏は見る。アパレルショップの店員が商品情報を顧客に見せるなど、立って会話しながら相手に情報を示す必要がある場合はタブレットが最適、といった具合だ。
OS選定:自由度か、管理性か、既存資産の活用か
端末タイプに加えて重要になるのがOSの選定である。ガートナーは、モバイル端末向けのOS別に、強みと課題を整理している(図2)。対照的なのがiOSとAndroidだ。iOSは、米Apple製品のみが搭載することもあり、OSが単一で管理しやすいが、アプリケーションの作成に制限がある。Androidはソースコードが公開されておりカスタマイズもしやすいが、端末によって機能がバラバラなど管理面で難がある。
Windows 8をはじめとするMicrosoft製OSは、iOSやAndroidにはないMicrosoft Officeが利用できるなど、従来のWindows環境で利用してきた既存資産を活用しやすい点が最大のメリットだ。ただし、「Windows 8とWindows RTのすみ分けが不明瞭なことなどが課題だ」と針生氏は指摘する(参考:Windows RTは「第2のXbox」になれるか)。
Windows 8/RTマシンは、「Surface」をはじめ、タブレットでありながら付属のキーボードを使ってノートPCのような使い方ができるハイブリッド型の機種もある。ただし、「ハイブリッド型のWindows 8マシンは、ノートPCと比べて価格が高いのが現状だ。本当に必要なユーザーが利用するにとどまるだろう」と語る。
以上に基づき、針生氏はOSの選定基準を示す。
- iOS:きれいな画面表示が必要な場合、必要なアプリケーションやサービスが既に存在する場合
- Android:自社のニーズに合わせた機能拡張が必要な場合
- Windows 8、Windows RT、Windows Phone:Microsoft Officeドキュメントの再現性の高さやシステム連携の容易さを求める場合
用途や目的によって、適切な端末タイプやOSは異なる。そのため、「クライアントPCのように、どれか1つが独占する状況にはならない」と針生氏は語る。
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