あらゆる業種で情報発信するために、キオスク端末やデジタルサイネージの利用が進んでいる。陰でその運用を支える手段となり得るのが「Apple TV」だという。どういうことなのか。
Appleのセットトップボックス(放送信号を変換して映像として視聴可能にする装置)「Apple TV」をうまく生かせば、業務の改善につながる可能性がある。企業はApple TVをさまざまな用途の単機能デバイスとして活用することが可能だ。
企業のIT管理者はモバイルデバイス管理(MDM)機能を使用し、Apple TVで単一のアプリケーションのみを実行するように設定できる。Apple TV用OS「tvOS」の「シングルAppモード」(Single App Mode)を使えば、Apple TVで単一のアプリケーションのみを表示し、音量や解像度を調整する設定ができるようになる。この活用法はタッチ対応のキオスク端末で特定の情報を提供したり、アプリケーションを実行したりする際に有効だ。
Apple TVは、デジタルサイネージ(電子看板)システムとしても使える。tvOSのMDM機能のAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を使えば、一般企業に限らず、教育機関や医療機関、宿泊施設など、さまざまな施設に適した情報発信ができる。具体的にはカンファレンス案内や地図、フードメニュー、広告といったコンテンツ表示が可能だ。
設置場所でネットワークが整っていれば、IT管理者はApple TVの自動構成を設定できる。これにより、企業はデジタルサイネージの機器を販売元から使用場所へ直接配送して、IT担当者による操作を必要とすることなく稼働を開始することが可能だ。デジタルサイネージの運用を簡素化することでIT部門の負荷を減らせる。
Apple TVを使えば、デジタルサイネージ導入時の輸送コストの削減も図れる。必要なのは、Apple TV本体とコンテンツ表示用のディスプレイだけだからだ。
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