「MAM」(モバイルアプリケーション管理)ツールは、IT管理者がモバイルデバイス向けアプリケーションを安全に運用するためのさまざまな機能を持つ。その主な機能を取り上げる。
従業員の私物デバイスを業務利用するBYOD(私物端末の業務利用)が盛んになる中で、「MAM」(モバイルアプリケーション管理)ツールの重要性が高まっている。MAMツールの概要を解説する連載の第2回となる本稿は、MAMツールの主要な10個の機能のうち、残る6つの機能を説明する。
アプリケーション更新機能を使うと、IT管理者は強制的にアプリケーションにパッチを適用できる。アプリケーション更新機能は一般的に、アプリケーション設定変更機能またはアプリケーション管理機能の一部として組み込まれている。
アプリケーションパフォーマンス監視機能は、応答時間や接続状況といったアプリケーションどのパフォーマンスを可視化する。パフォーマンスに関するレポートや分析結果を出力可能なMAMツールもある。
アプリケーションを他のアプリケーションから隔離して稼働させる技術がラッピングだ。アプリケーションの実行ファイルに対するコマンドを仲介する層を動的に生成し、アプリケーションの保護や制御を可能にする。ラッピングは、アプリケーションのソースコードを変更することなく実現できる。
コンテナは、モバイルデバイス内にある業務用データと個人用データを分離できる仮想環境だ。コンテナ内で業務用のアプリケーションやデータを利用することにより、IT管理者による制御をしやすくする。
アプリケーションの利用制限、VPN(仮想プライベートネットワーク)の設定、アプリケーションの利用許可/ブロックリストの適用など、MAMツールにはセキュリティ対策に利用できるポリシー適用機能がある。
MAMツールを使うことで、IT管理者はユーザーアカウントを定義してエンドユーザーのアクセス権限を設定できる。「Active Directory」(AD)などのサードパーティー製ディレクトリ管理システムと連携できるMAMツールもある。
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