自社に合った「MAM」(モバイルアプリケーション管理)ツールはどれなのか。適切な選択のために、Citrix、VMware、Jamf、Hexnodeが提供するMAMツールの特徴と、評価時に着目すべき観点を解説する。
さまざまな「MAM」(モバイルアプリケーション管理)ツールの中から、自社のニーズに応じたツールを選ぶには、企業は各MAMツールが有する機能や特徴を把握することが重要だ。本稿は主要なMAMツール7種のうち、残る4つを取り上げる。
Citrix Systemsの「Citrix Endpoint Management」はさまざまなOSのデバイスに導入できる。「Microsoft Teams」といったMicrosoft製アプリケーションを管理しやすいように、デバイス管理/セキュリティツール群「Microsoft Enterprise Mobility + Security」と連携可能だ。「Azure Active Directory」「Okta」などのID管理サービスとも連携できる。
「UEM」(統合エンドポイント管理)ツールであるVMwareの「VMware Workspace ONE」は、アプリケーションをデバイスに導入するための多様な機能を備える。アプリケーションの強制導入やブロック、パッチの適用、証明書の管理機能など、さまざまなコンプライアンス関連機能もある。VMware Workspace ONEをカスタマイズするためのSDK(ソフトウェア開発キット)も用意する。
Jamf Softwareの「Jamf」はApple製品を管理対象にする。アプリケーション配信機能「Jamf Self Service」とAppleのデバイス導入支援プログラム「Device Enrollment Program」(自動デバイス登録)を利用することで、Apple製品全体に対してアプリケーションおよびデバイスを管理できる体制を整えることができる。大規模組織向けの「Jamf Pro」や中小企業向けの「Jamf Now」など、複数のラインアップがある。
Mitsogo(Hexnodeの名称で事業展開)の「Hexnode UEM」は、デバイスの場所に基づいて制限できる自動ポリシー適用機能「Geofencing」を備える。アプリケーションのトラッキング機能は、IT管理者が定義するデータ使用量の上限を超えるアプリケーションを特定する。
自社に適したMAMツールを見つけるために、IT管理者はMAMツールの機能を詳しく調べると同時に、以下の点を確認する必要がある。
試験利用向けに無料版ライセンスを用意しているベンダーもある。要件を満たす製品を見つけたら、IT管理者はそうしたライセンスを活用してテストし、自社に最適なMAMツールを判断するとよい。
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