「MAM」(モバイルアプリケーション管理)ツールには複数の選択肢がある。各ベンダーのMAMツールには、どのような違いがあるのか。IBM、Zoho、MicrosoftのMAMツールの特徴を整理する。
ベンダーが提供する「MAM」(モバイルアプリケーション管理)ツールの機能を整理することは、適切なMAMツールかどうかの判断に役立つ。IT管理者はこれに加えて、それらの機能を利用する具体的な方法も確認しなければならない。本稿は主要なMAMツール7種のうち、3つの特徴をまとめる。
IBMの「IBM Security MaaS360 with Watson」はMAM機能と「MDM」(モバイルデバイス管理)機能を併せ持つ「UEM」(統合エンドポイント管理)ツールだ。製品版ライセンスには「Essentials」「Deluxe」「Premier」「Enterprise」の4種類がある。
Zohoの一部門であるManageEngineの「Endpoint Central」(旧「Desktop Central」)はUEMツールであり、その一部としてMAM機能を提供する。デバイスへのアプリケーション配信機能や、インストール済みアプリケーションのリストアップ機能などを有する。
Microsoftの「Microsoft Intune」はMAMおよびMDM機能を提供するクラウドサービスだ。サードパーティー製MDMツールに登録されているデバイスや、Microsoft Intuneに登録されていないデバイスのアプリケーションも管理できる。ID・アクセス管理クラウドサービス「Azure Active Directory」(Azure AD)と連携して、デバイス内の個人用データと業務用データを分けて管理可能だ。オフィススイート「Microsoft Office」のモバイルアプリケーションを制御することもできる。
Microsoft Intuneは、Azure ADの「条件付きアクセス」を使用してセキュリティを強化する。条件付きアクセスは、ユーザー認証に関するポリシーを設定できる機能だ。社内開発のアプリケーションのセキュリティ強化には、ラッピング機能の「App Wrapping Tool」を利用できる。
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