クラウドベンダーが提供するPaaS(Platform as a Service)の課題を解消しつつ、PaaSのメリットを得るには、クラウドベンダーに依存しない独自のPaaSを構築できるPaaS構築ソフトウェアの利用が効果的だ。PaaS構築ソフトウェアを利用することで、ユーザー企業はPaaSのメリットを得ながら、そのデメリットを解消できる可能性がある。
ユーザー企業がPaaS構築ソフトウェアを有効活用する鍵となるのは、アプリケーション開発に必要なソフトウェア機能を全て洗い出し、それらを過不足なく利用できるPaaS構築ソフトウェアを特定することだ。必要最小限のソフトウェア機能を備えるPaaS構築ソフトウェアを利用することで、ライブラリ(ソフトウェア部品)の互換性確保といった負荷を軽減しやすくなる。
PaaS構築ソフトウェアの導入作業は、クラウドベンダーのPaaSを利用する場合よりも複雑になったり、TCO(総所有コスト)が高くなったりする可能性がある。そのためPaaS構築ソフトウェアのコストとメリットを、クラウドベンダーのPaaSと比較することが重要になる。
IaaS(Infrastructure as a Service)のマーケットプレースサービスで、サードパーティーのPaaS構築ソフトウェアを提供している場合がある。マーケットプレースサービスにあるPaaS構築ソフトウェアを利用することで、利用中のIaaSへのPaaS構築ソフトウェアの導入が容易になる可能性がある。
クラウドベンダーのPaaSを選ぶにしても、PaaS構築ソフトウェアを選ぶにしても、ユーザー企業は導入後にPaaSの利用状況を追跡することが重要だ。PaaSの機能やコスト、自社アプリケーションでの使用量、自社の予算が変化すれば、そのPaaSの利用価値が変化する。
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