クラウド活用のメリットを最大化するためのアプローチとして「ハイブリッドクラウド」が注目されている。ハイブリッドクラウドとは何か、なぜ必要とされ、どんなメリットがもたらされるのかを整理した。
クラウドコンピューティングにまつわるプライバシーやコスト、セキュリティなどの問題が活発に議論されている。メリットとリスクのバランスを一番よく取れるのはハイブリッドクラウドである。
90年代以降今日まで続くサーバと共有ストレージをSANで結ぶアーキテクチャは、ITインフラの運用管理や構成変更を複雑なものにした。近年この課題に抜本的な解決策が登場した。キーワードは「徹底的にシンプル」。
サーバ仮想化で圧倒的なシェアを誇るVMwareがクラウドサービス「vCloud Air」を提供開始してから3カ月。既存環境との互換性、移行性、性能、機能、その全てにおいてユーザーからは高評価を得ているという。
企業システムでのクラウド活用の広がりとともに、既存システムと組み合わせたハイブリッド環境の事例が増えてきている。一方で、その環境を効率的に運用管理していくためのフレームワークの構築が大きな課題となっている。
即時的にIT資源が利用できるクラウドサービスのビジネス利用が当たり前になっている。一方でセキュリティや法令順守の懸念から、ユーザーによる自由な利用は避けたい。クラウド時代に適した認証基盤の構築が必要だ。
モバイルのビジネス活用が叫ばれて久しいが、国内企業ではまだまだこれからといった状況だ。モバイル活用に積極的な企業でも、セキュリティの理由などから期待する効果を得られていないことが多い。その解決策とは。
企業が取り扱うデータ量が増加している。ストレージのコストを抑えつつ、いかにデータをビジネスに役立てるかが課題だ。クラウドやSSDなどの技術を活用しながら運用管理までを考慮した柔軟なデータ管理が必要となる。
クラウドの利用が一般化するにつれ、「Amazon Web Servicesに構築したシステムとオンプレミスシステムをセキュアかつ高速に連携したい」といったニーズが増している。クラウド型BIサービスを提供するブレインパッドに、同社が実践するハイブリッド環境の接続方法を聞いた。
ソネット・メディア・ネットワークスが提供するDSPは、オンプレミスと「Amazon Web Services」のハイブリッド環境でシステムを構築。同社はオンプレミスとAWSとの超高速・低価格なシステム間取引をどうやって実現しているのか?
システム特性に合わせて物理、パブリック/プライベートクラウドを使い分けることで、インフラコストを最適化できる。どのようなシステムが物理環境に適していて、クラウド構築が向くシステムとは何か。4つの事例を交えながら、ハイブリッドなITインフラ活用法を解説する。
コンシューマー系インターネットの最大手企業Google、Facebook、Amazon.comなどが活用する「WebスケールIT」という発想は、巨大化・複雑化するシステム環境が直面する限界を突破できるものとして、最近では一般企業からも大いに注目されている。
仮想化によってコストパフォーマンスと運用に多大なメリットを得たデータセンターにも、課題は残っている。それは時代遅れで複雑かつ独自の仕様に頼らざるを得ないレガシー的な性質を持つストレージデバイスの存在だ。この課題を解決する技術として注目されるのが「SDS」だ。
米国の調査会社Principled Technologiesは「VMware vCloud Air」と「Microsoft Azure」のパフォーマンステストを行った。両プラットフォームで同じバージョンの「CentOS」の稼働状況を測定することで、それぞれのCPUパフォーマンスを比較したものだ。
パブリッククラウドサービスは数多く提供されているが、I/Oスループットはサービスによって大きく異なる。ここでは米国Principled Technologiesが実施した、「VMware vCloud Air」と「Amazon Web Services(AWS)」のI/Oパフォーマンス比較テストの結果を紹介する。
パブリッククラウドの有用性が認識されているにもかかわらず、導入を阻む要因が幾つか存在する。その課題を解消するストレージと、ハイブリッドクラウドの利点を解説する。
プライベートクラウドを構築・運用している企業が増えているが、より効率性の高いシステムを目指すには、パブリッククラウドを併用した「ハイブリッドクラウド」への進化が欠かせない。その上で課題となるのは、将来の進化を見越した管理プラットフォームの選定である。
ハイブリッドクラウドの運用で欠かせない製品、それはオンプレミスや他クラウドとの統合管理ツールだ。マルチクラウドに対応した管理ツールの中から、主要な製品を一覧表にまとめた。
クラウドの便利さは多くの人が知るところとなったが、今はまだ1つのクラウドから動きたいと思っても動けない、クラウドのシームレスな移行先が無い状態だ。Scalrはそうした状況を打破する1つのトリガーになりそうだ。
クラウド管理ツールとしては比較的長い歴史を持つ、SCSKの「PrimeCloud Controller」を紹介する。2014年3月にはOSS版を提供開始した。5つの特徴に加え「RightScale」との違いにも注目だ。
システムの円滑な連係は、ハイブリッドクラウドのメリットを最大化するための重要な要素である。データ連係のニーズやパターン、データ連係ソリューション、留意点に触れる。
Amazon S3に代表されるクラウドストレージの特性とハイブリッド利用について解説する。オンプレミスやプライベートとうまく連係することで、データの保管や利用コストを最適化できる。
ハイブリッドクラウドの実現に向け、技術的・法的課題は何か。前編では、オンプレミスとクラウドのデータ連携についての課題や技術的構造を整理してみよう。
急速に拡大するクラウド連係へのニーズ。それに対応するのがEAIツールである。本稿では、「クラウドの連係はクラウドで解決」を提唱するテラスカイの「SkyOnDemand」を紹介する。
ハイブリッドクラウドを実現するためのネットワークをテーマに、代表的な4パターンを取り上げ、それぞれの接続方法、特徴、想定する利用シーン、提供事業者例を紹介する。
ハイブリッドクラウドの利用において、懸念点の1つとなるのがクラウドサービス上でのセキュリティと自社コンプライアンスの維持だろう。
パブリッククラウドとプライベートクラウドの両方のメリットを持つハイブリッドクラウド。だがハイブリッドクラウドといえど完璧ではなく課題も存在する。本稿では留意すべきセキュリティ課題を5つ紹介する。
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