直接調達コスト約4割減! VMwareの社内本格導入を開始したデルの挑戦デルが実証するVMware環境

コンピュータシステムの直販世界最大手のデルでは、グローバル企業であるがために、そのビジネスを支えるシステムの増大、複雑化が加速している。そこで増え続けるサーバ問題を解消すべく、仮想化テクノロジーの導入を決定。これにより、多大な直接コスト削減効果とともに、さまざまなメリットを身を持って享受することになった。

2007年06月28日 00時00分 公開
[TechTarget]

 デルでは、自社のビジネスは自社のシステムで支え、そのシステムに対してはコンプライアンス実践のために厳密なライフサイクル管理を行うという、ITの運用管理における確たる哲学がある。

 このライフサイクル管理をスムーズに進めるために同社が選んだのが、仮想化テクノロジー「VMware」だ。すでに開発環境を中心に全世界で導入を進めており、その取り組みで手に入れた成果とは、約4割減という劇的な調達コストの削減とシステム導入にかかる時間の大幅な短縮だった。

 また、この仮想化への試みの中でデルは、VMwareがシステムリソースの消費が激しい用途には向いていないとの結論を得て、今後は適用分野を見極めながらの導入が最善であることを導き出した。

 今後は本番環境での運用に向けて、パイロットアプリケーションから動作検証を本格的にスタートさせていく。