なぜ「統合型セキュリティ対策」でないと企業を守れないのか部分を守るだけでは攻撃は止まらない

企業をサイバー犯罪から守り抜くには、個別のセキュリティ対策を単純に寄せ集めただけでは不十分だ。その理由を考えると、目指すべき対策の在り方が見えてくる。

2013年09月24日 00時00分 公開
[ITmedia]

 今やサイバー犯罪は、単純な1つの攻撃で済むようなものではなくなった。攻撃者は、金銭や情報の窃取、システムの破壊やサービス停止といった明確な目的を達成するために、さまざまな技術や手法を組み合わせて企業を狙ってくる。

 攻撃者の手口は、おおまかに4段階に分けることができる(図)。攻撃目標を目指していずれかのルートからアクセスし、最初の攻撃を実行する。これは、最終攻撃を仕掛けるための種まきのようなものだ。この“種”は、セキュリティ監視に引っ掛からないように、ローカル端末の中でじっくりとひそかに活動して育つ。そして、あるタイミングで不正な活動を実行する。それぞれの段階には、複数の技術や手口があり、攻撃者は必要とあれば手順を変える。

図 図 攻撃の4段階の例

 しかも昨今では、スマートフォンやタブレット、クラウドサービスなど、ビジネスで使用するデバイスや環境が多様化したため、攻撃者が狙う対象も増えている。こうした状況においては、端末にウイルス対策ツールを入れるだけでは不十分だ。一部分しか守れないのでは、ある手口を防御できたとしても、別の手口で攻略されてしまう可能性があるからである。

 今企業に必要なのは、より包括的なセキュリティ対策だ。その具体像を説明しよう。


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