「負荷分散」と「高速化」を両立する次世代アプリケーションデリバリーとはモバイル端末の普及、Webコンテンツのリッチ化にネットワークはどう対応すべきか

モバイル端末の普及やWebコンテンツのリッチ化によって、ネットワークトラフィックが急増。安定的なサービスの提供には、より高速で柔軟な「アプリケーションデリバリーコントローラー」(ADC)が欠かせない存在だ。

2014年09月08日 10時00分 公開
[ITmedia]

 企業のITシステムは、今までオンプレミス型のクライアントサーバ環境が中心で、アプリケーションも社内LAN内に展開されるのが一般的だった。しかし、インターネット回線の高速化やクラウドコンピューティングの進展に伴い、現在では多くの企業がWebアプリケーションへとシフトしている。そして、このWebアプリケーションのパフォーマンスや可用性を確保するために重要な役割を担っているのがロードバランサ(負荷分散装置)である。

 一方、昨今では、モバイルデバイスの普及やWebコンテンツのリッチ化によって、インターネットのトラフィックが急増。膨大なトラフィックを、その内容に応じて適切なデバイスへと提供するために、従来のレイヤー4(L4:トランスポート層)の負荷分散だけでなく、レイヤー7(L7:アプリケーション層)にも対応したロードバランサが求められるようになってきた。しかし、L7ロードバランサによる負荷分散は、Webアプリケーションのパフォーマンス低下を招いてしまうという課題を抱えているのが実情だ。

 こうした課題を解決するソリューションとして、今、企業からの注目度が高まっているのが、L4とL7の負荷分散をカバーし、より高速でインテリジェントな機能を備えた「アプリケーションデリバリーコントローラー」(ADC)である。本稿では、トラフィックが急増する中でWebアプリケーションの最適なデリバリーを実現するADCのベストソリューションを探った。


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