危険な管理者権限、ユーザー付与しなくても自由にアプリインストールさせる方法7割弱が感じるアプリケーションの管理の危険性

多くの企業で、リスクを感じながらもエンドユーザーに管理者権限を付与し自由にアプリケーションをインストールさせている。この危険な状態から抜け出すにはどうすればいいのだろうか。

2016年09月26日 10時00分 公開
[ITmedia]

 TechTargetジャパンでは2016年6〜7月にかけて、会員読者を対象にした「企業の『アプリケーション管理』に関するアンケート調査」を実施した。その結果から、企業が自社内でクライアントアプリケーションを運用管理する上でさまざまな課題を抱えていることが浮き彫りになった。

 中でも特徴的な傾向として浮かび上がってきたのが、クライアント端末へのアプリケーションのインストール方針だ。「クライアント端末へのアプリケーションインストール方針は?」という質問に対して、実に75.2%もの回答者が、「エンドユーザーがクライアント端末に自由にアプリケーションをインストールできる」と答えている。しかし同時に、「現在のアプリケーション管理状況に対するリスク意識」の質問では、7割弱の回答者が「現在のアプリケーション管理にリスクがある」とも回答している(図1)。

図1 「とてもリスクが高い」(7.1%)、「ある程度リスクがある」(61.2%)を合わせると68.3%が現在のアプリケーション管理に対してリスクを感じている《クリックで拡大》

 このことから、多くの企業がセキュリティリスクを認識しつつも、エンドユーザーにアプリケーションを自由にインストールする権限、つまりは「管理者権限」を与えている実態が浮かび上がってくる。しかしエンドユーザーにクライアント端末の管理者権限を与えることは、深刻なセキュリティリスクを招き入れる危険性が高い。

 そもそもなぜ多くの企業がこのような運用を余儀なくされているのか。こうした状況を脱するにはどのような手だてを講じればいいのかを紹介する。


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