傷だらけの「Flash」――見直されるジョブズ氏の決断提供:東日本電信電話株式会社

以前から指摘されてきた「Flash」の危険性。事実上の後継技術と目される「HTML5」が普及の勢いを強め始める中、Flashはこのまま消えゆく運命なのだろうか。

2017年02月08日 10時00分 公開
[ITmedia]

 「Flash」が存続の危機に直面している。動画やアプリケーションなどさまざまな用途に利用されてきた、米Adobe Systemsの「Adobe Flash Player」。そのセキュリティへの懸念が消えないのだ。2015年に入ってからもFlashの新たな脆弱性の発見は続き、その脆弱性を突くサイバー攻撃も数多く明るみに出ている。

 動画共有サイトの「YouTube」が2015年、動画再生のデフォルトプレーヤーとしてのFlash利用を中止したのは、こうした動きと無関係ではない。その5年前の2010年に米Apple元CEOのスティーブ・ジョブズ氏が下した、「iOSでFlashをサポートしない」という決断を振り返ると、今のFlashを取り巻く状況を見通していたようにもみえる。

 セキュリティへの懸念が消えないFlash。有力な代替技術と目される「HTML5」が急速に普及する中、Flashはこのまま消え去ってしまうのだろうか。TechTargetジャパンの人気記事を再構成した本資料を基に、その将来を占う。